日時 |
2019年1月23日(水) 9:20~10:05/10:25~11:10 |
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出演 | 浜まゆみ(マリンバ)、前田啓太(パーカッション) |
概要 |
実施会場:中央区立泰明小学校 音楽室 対象者:小学4年生2クラス 人数:53名 助成等:文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会 |
【プログラム】
♪ M. シュミット:ガーナイア
♪ 安倍 圭子:雨蛙
♪ A. ゲラシメス:アズ ヴェン チュラス
♪ S. ライヒ:クラッピン・ミュージック
♪ A. ハチャトゥリアン:剣の舞
【レポート】
演奏者が楽器を演奏しながら入場し、コール&レスポンスによって子供たちも一緒にリズムを叩いたり、掛け声をかけたりすることで、一気に子どもたちの関心を引いていました。ただ演奏を聴くだけではなく、参加することで音楽をより楽しめたのだと思います。
子どもたちの間を演奏者が周り、全員に打楽器のジャンベを叩かせてあげたとき、みんなとても楽しそうにしていました。初めて見る楽器を実際に叩いてみる経験は、新鮮だったのだと思います。
どのようにしてマリンバの音が出るのか、ピンポン玉を使った説明、そして実際に一人ずつ指でマリンバを触ってみる振動体験は、想像以上の振動に驚いていました。普段は体験できないマリンバの振動を知ることができたことは、大きなインパクトを与えたようでした。
スネアドラムの演奏は、さまざまな奏法が駆使され、大きな音に反応したりしつつ、最後まで演奏に釘付けになっていました。学校の音楽室にある身近な楽器、たった1台で多彩な音が表現されていたことが驚きをもたらしていたのだと思います。
《クラッピング・ミュージック》は、手拍子で単純なリズムを反復し、二人の演奏者(あるいは2つのグループ)が少しずつタイミングをずらすことでリズムの変化をもたらす音楽です。これを演奏者お二人が演奏したあと、子どもたちもグループに分かれて一緒に演奏しました。最初は少し難しそうにしている子もいましたが、みんな楽しそうに笑顔で手を叩いていました。手を叩く、という何ということのない動作から「音楽」が作れる、ということを演奏者とクラスの子どもたち皆と一緒にできたことが良かったと思います。
最後の《剣の舞》は、楽器の近くに集まって演奏を聴くことができたので、演奏者の息遣いをじかに感じ、またその手の動きなどをじっくり見ることができて、とても楽しそうでした。演奏を間近で見ることができ、一層、興味を持って聴くことができたのだと思います。
【全体を通して】
素晴らしい演奏はもちろんですが、わかりやすいお話や子どもたちとの対話を通して進めているのが印象的で、また子どもたちの反応もたいへん良く、音楽に興味を持ち楽しんでいる様子が見て取れて、嬉しく思いました。
(サポーター M.K 観察レポートより)
桐朋学園大学音楽学部演奏学科打楽器科マリンバ専攻を首席で卒業。同大学研究科修了後、アメリカミシガン大学打楽器科大学院留学。1999年、第2回世界マリンバコンクール第2位。これまでに東京交響楽団との共演、Percussive Arts Society コンベンション(テキサス、米国)“Time for Marimba”にて招聘演奏・パネリストとして出席。The University of California Davis(米国)、チアパス州立芸術科学大学(メキシコ)、The University of Michigan(米国)、California State University, Fresno(米国)、Denison University(米国)にて演奏・マスタークラスを行う。第1回ラテンアメリカマリンバコンクールにて審査委員を務める。国内外で演奏活動を行なう傍らでトークを交えながら幅広い層に親しめるサロンコンサートも行なっている。 |
富山県出身。 武蔵野音楽大学卒業。 ドイツ国立カールスルーエ音楽大学へ留学。同大学大学院修士課程にて満場一致の最優秀の成績を得て帰国。 2011年バーデン文化財団主催の国際音楽コンクール「KuLturfonds Baden Wettbewerb」第1位受賞。 第31回日本管打楽器コンクール・パーカッション部門第2位受賞。2012・13年サイトウ・キネン・フェスティバル「兵士の物語」に出演。2017年Studio N.A.Tより無伴奏打楽器独奏によるCD「I Ching」をリリース。 一般財団法人地域創造による公共ホール音楽活性化支援事業登録アーティスト。これまでに安藤芳広、中村功、山口多嘉子、吉原すみれ、JochenBrenner、ThomasHoefsの各氏に師事。 |