トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2019年1月28日(月)
10:45~11:30/11:35~12:20
出演 アンサンブル・ミクスト(木管五重奏)
[梶川真歩(フルート)/浅原由香(オーボエ)/中田小弥香(ファゴット)/嵯峨郁恵(ホルン)/西村薫(クラリネット)]
概要 実施会場:中央区立阪本小学校 音楽室
対象者:小学4年生1クラス、5年生1クラス
人数:54名
助成等:文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
    独立行政法橋築人日本芸術文化振興会

プロフィール

アンサンブル・ミクスト  
東京藝術大学の学生により2003年に結成。2011年、第7回大阪国際室内楽コンクール管楽部門第3位受賞。(同部門における日本人団体の史上最高位)。同年津田ホールにてデビューコンサートを開催し、好評を博す。2012年度、ヤマハ音楽支援制度・音楽活動支援対象に認定。(財)地域創造アウトリーチフォーラム事業に参加。2014年第二回目演奏会にて酒井健治氏への委嘱作品《Mixtures》を初演。同年63回ミュンヘン国際音楽コンクール木管五重奏部門出場。2016年デビューアルバム《ミクスト・ノート~木管五重奏曲集~》をリリース。2018年、NHK-FM「リサイタルノヴァ」に出演。
日本各地でコンサートを開催するほか、小中学校でのアウトリーチ活動(音楽鑑賞会)、スタジオ録音等幅広く活動している。

レポート

【プログラム】

♪モーツァルト:ディヴェルティメントK270より 第1楽章
♪ニーノ・ロータ:小さな音楽の捧げ物 で楽器紹介
♪ニーノ・ロータ:小さな音楽の捧げ物
♪J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ より最初の4小節
♪「アンサンブル・ミクストは指揮者なしでどうやって合わせているの?」コーナー
♪ファルカシュ:17世紀の古いハンガリー舞曲より第1楽章 第4楽章 第5楽章


【レポート】

★IMG_8665.jpg子どもたちを囲むように演奏したモーツァルト《ディヴェルティメント》K270より第1楽章でコンサートは始まりました。子どもたちは周りをきょろきょろ見渡しながら、5種類の楽器に興味を持っている様子でした。子どもたちを囲み、すぐ近くで目線を合わせて演奏することで、演奏者と子供たちの間の壁が取り払われたように感じました。

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楽器紹介では5つの楽器の音の出る仕組み、音色の違いや音の高低などを演奏者の方々がわかりやすく説明しており、子どもたちもその違いがよくわかっている様子で、質問も多く出るなど反応が非常によかったです。また、子どもたちは学校で既に学習している和楽器と関連付けて学ぶこともできていました。子どもたちに対する呼びかけが多く、子どもたち自身に違いや特徴などを気づかせるようにしていたと思います。

ニーノ・ロータ《小さな音楽の捧げ物》では、主旋律を奏でる楽器に視線を移しながら聴いている子も多く、みんな前のめりになって聴いていました。楽器の音色の違いがよくわかる選曲だったため、主旋律を奏でる楽器を追いかけることができたのだと考えます。

★IMG_8671hosei.jpg

アンサンブルの仕組みを紹介するために、低音パートから重ねて演奏したJ.S.バッハ《主よ、人の望みの喜びよ》では、主旋律が登場した時の驚きが大きかったです。さらに、指揮者なしでどのように演奏を合わせているか、子どもたちに体験してもらうコーナーでは、「足で拍子をとって合わせている」「息をつかっている」などたくさんの意見が出たり、恥ずかしがってしまう子に対しても応援があったりと、みんなで楽しめているようでした。体験型ということで、子どもたちと一緒に演奏者の方々も楽しんでいた様子でした。

ファルカシュの《17世紀の古いハンガリー舞曲》より第1, 4, 5楽章では、今まで勉強したことを振り返るように、それぞれに楽器に注目しながらじっくりと鑑賞していました。楽しい曲想にリズムをとって踊りだす子もいて、音楽を全身で楽しんでいる様子でした。それぞれキャラクターの違う楽曲を、注目してもらいたいポイントをあらかじめ説明したうえで、演奏していたため、子どもたちも飽きることなく一生懸命に鑑賞することが出来たのだと思います。

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アンコールの《サウンド・オブ・ミュージック》では、演奏者のすぐ近くに座って鑑賞したため、音色だけでなく、演奏者の体の動きや指の運びに見入っている子どもたちが多かったです。

演奏者と子どもたちが一緒になって楽しんでいる素敵な鑑賞コンサートでした。

(インターン 小野寺真美 観察レポートより)