日時 | 2018年12月21日(金)16:30-18:00 |
---|---|
出演 |
Buzz Five(金管五重奏) [上田じん/松木亜希(トランペット) 友田雅美(ホルン) 加藤直明(トロンボーン) 石丸薫恵(テューバ)] |
概要 |
実施会場:東京都立晴海総合高校 国際関係実習室 対象者:吹奏楽部員 人数:38名 助成等:文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会 |
【プログラム】
<アンサンブルコンテスト出場グループへのクリニック>
・木管アンサンブル:田村修平作曲「鬼姫」
・金管八重奏:河合和貴作曲「ラファーガ」
<バズファイブ コンサート>
・金澤恵之:序曲
・モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
・小椋佳:夢芝居
・久石譲:真紅の翼
・デンツァ:フニクリ・フニクラ
・アーノルド :金管五重奏曲 第三楽章より
【レポート】
晴海総合高校吹奏学部の皆さんに向けて、アンサンブルの演奏指導と、コンサートをお届けしました。
まずは、木管アンサンブルのクリニック(演奏指導)から。曲は、田村修平作曲「鬼姫」です。
生徒8名による木管アンサンブルの演奏を披露した後、生徒からは「ハーモニーの中で自分の音をどう聞けばいいのか?」という質問が出ました。バズファイブのメンバーは「音程というのは『音色』の中にあるもの。音程の少しのずれよりも他の人の音を耳で聴いて和声を感じてみて。」といったアドヴァイスをしたり、「『鬼姫』の鬼が持つ、こわさ、くらさ、美しさなどを、この曲でどう表現したいか考えてみて。」といったことを投げかけていました。
次に、金管八重奏(河合和貴作曲「ラファーガ」)のクリニックが続きます。楽譜をどう読み解くか?という話しの中で、「バズファイブで演奏する時、暗譜している曲でも楽譜を見ながら演奏することもある。楽譜は設計図なので、アバウトになっている記憶を確認するために時々見ることも大事。」というアドヴァイスに沿って、生徒たちも楽譜を見直しながらもう一度演奏してみたり、他にも「アタックの瞬間、短くても音色を聴かせてみて欲しい。」「テューバも音をしゃべるように演奏すると、音色がきこえてくるよ。」「弱い音は、息を2割増しで送ってみて。」などなど、予定の30分を越え気が付けば1時間近く、バスファイブ5名のメンバーから熱い指導が続きました。
その後、バズファイブによる演奏で、アーノルド作曲「金管五重奏曲」など6曲をお届けしました。先ほどのクリニックを受けて、表現したい音楽によって変化する5人の呼吸、強弱、音色などなど・・・、生徒たちも様々なことを感じながら、そしてアンサンブルの極意を盗みながら、聴いてくれていたのではないかと思います。
終了後には、演奏者を追いかけ、熱心に質問をしている生徒たちの姿もありました。
日々、部活動に真剣に取り組んでいる高校生だからこそ、バズファイブの演奏を通して、音楽のおもしろさ、奥深さをより感じてもらえていたのではないかと思います。
(トリトンアーツ スタッフ)