日時 | 2017年10月17日(火)9:30-10:15/10:35-11:20 |
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出演 |
TANBRASS たんぶらす 高山航太/津守祥三(トランペット) 髙橋朋子(ホルン) 佐々木匡史(トロンボーン) 仁藤雄貴(テューバ) 五田詩朗(打楽器) |
概要 |
実施会場:豊洲北小学校 小体育館 対象者:4年生5クラス 人数:178名 助成等:文化庁「平成29年度劇場・音楽堂等活性化事業」 |
【プログラム】
【TANBRASSと音楽世界旅行!】
<イギリスの宮廷音楽>ヘンデル:組曲「水上の音楽」より「アラ・ホーンパイプ」
<ドイツの教会音楽>バッハ:主よ人の望みの喜びよ
<ロシアのバレエ>チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」より「情景」
金管楽器紹介
<イタリアのオペラ>ヴェルディ:オペラ「アイーダ」より「凱旋行進曲」
<フランスの印象派>ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
打楽器紹介
<スペインの舞曲>ビゼー:オペラ「カルメン」より「アラゴネーズ」
<日本の童謡>童謡:三太郎メドレー
豊洲北小学校校歌
<アメリカのジャズ>アメリカ民謡: リパブリック讃歌
アンコール 小川聡:好きですトリトン
【レポート】
◇音楽世界旅行への出発の導入がとても良かった。クラシックを代表するジャンルからの選曲と各国の時代の変遷と共に、それぞれの国の食文化等も織り交ぜた紹介はとてもわかりやすかった。4年生ではまだ馴染みの少ないヨーロッパを地図で視覚に訴えることで、子供達の反応が高まったと思う。飛行機の演出も楽しかった。
◇一般的なクラシックコンサートでは弦楽器が担当する主旋律をトランペットのもの哀しい音色と、対照的な迫力ある音の双方で奏でた「白鳥の湖」は思いがけず、聞き慣れたはずの旋律なのにとても新鮮だった。
◇子どもたちの注意力が少し散漫になりかけた頃に、いいタイミングでの楽器紹介があり、各楽器の特徴を演奏者の方々が子どもたちの目線で話されていた。個々の演奏はそれぞれの楽器の特徴が引き立つ選曲だったので、音が重なったアンサンブルとは違う魅力が伝わったのではないか。ピッコロトランペットやソロ演奏を聴く機会の少ないトロンボーンやテューバの中低音の音色は子どもたちの興味心をくすぐった感があった。パーカッションは紹介からカルメンへの演奏の入り方は素晴らしかった。間近で演奏したカスタネットの絶妙な指さばきも子供達の興味を一気に集めていた。
◇昔話三太郎のメドレーは、クラシックとは違う和の旋律が感じられる編曲が面白かった。また、校歌を金管五重奏の伴奏に負けないくらい大きな声で歌ってくれたのに感動した。童謡も校歌もよく知っている曲のはずだが、金管五重奏ならではのテンポと迫力ある演奏に子どもたちも引っ張られたのではないかと思う。
◇リパブリック賛歌のメリハリの効いた演奏は一緒にリズムを取っていて、思わず身体が動いてしまった。
(まとめ)
最初は音楽の旅というテーマのもと受け身で始まったコンサートだったが、古典から徐々に現代へ移行してきて、ジャズの中でも教会で歌われるリズムで締めくくったので、子どもたちも自然に音楽の楽しさを体感し、最後は身体でリズムを取りながら手拍子をしている子もいたように思う。豊洲北小の明るい校歌と好きですトリトンの組み合わせも意外に合っていて、最後はとても盛り上がった。
サポーター東原ゆかり 観察レポートより