今回の「4年生はじめてのクラシック」アウトリーチでは、TANBRASS(金管五重奏&打楽器)による、1クラス32名の子供たちを対象に行われました。活動の狙いは「6年生になると全員ブラスバンドをするので、金管楽器&ドラムに興味を持ってほしい」でした。
ご挨拶のあと、1曲目はスザートの「モール人の踊り」で始まりました。ドラムの音から始まり金管楽器の踊りだしたくなるような旋律が始まると皆食い入るように楽器を見つめ、音楽を楽しんでいました。
2曲目は「ホルン」の楽器紹介で、音の出るしくみ、マウスピースの役割、楽器の長さと音の高さの関係がわかると、ホルンのカタツムリのような形に更に興味が増したようでした。
3曲目は「トランペット」の楽器紹介でした。「リコーダー」で演奏経験のある曲が2本のトランペットで演奏されるとさらに興味が増したようで、トランペットの勇ましい音を皆楽しんでいました。
次は楽器体験でした。代表者が挑みましたが、どの楽器も割と簡単に音をだすことができ、参加できなかった児童も是非やってみたいと、沢山声が上がりました。
次に、各自のマウスピースで上手に音を出すためのバズィング(金管楽器の練習法の一つ)を練習しました。唇を横に平らに軽く引っ張り唇を揺らす練習は、マウスピースの使用経験があるため、皆上手に実践していました。練習後、メンバーの五田さんが作曲したバズィングワルツをTANBRASSと合奏をしました。曲をプロと一緒に演奏し、楽しい音を感じた皆の満足そうな顔が印象的でした。
トロンボーンの楽器紹介では音を作るとき管をスライドさせる方法を、チューバの楽器紹介では6メートルの長さのある楽器の大きさと低い音を鑑賞しました。
最後に、ドラムの説明を受けたのですが、使用楽器が学校所有のものだったので、触ったことのある児童が多く、演奏者の素晴らしい音と速さに目を見張っていました。その後、デューク・エリントンのジャズに手拍子で参加しました。ジャズのリズムは手拍子の入れ方が難しく、少し苦戦をしていました。
アンコールに「リパブリック讃歌」を鑑賞し、会は終了しました。
皆、金管楽器の合奏を普段から経験しているため、それぞれの楽器のプロの演奏を聞いたことで、楽器への興味が増し、マウスピースの練習に熱が入りそうでした。又、生演奏の鑑賞は、演奏者の息遣いなどを間近に感じられ、演奏者と一緒に作る音楽の楽しさを沢山味わい、皆が一つになった時間でした。
(古前 好子)