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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

アウトリーチ

敬老会コンサート 
 保手浜朋子(ヴァイオリン)
 北見春菜(ヴァイオリン) 
 鶴 友見(ヴィオラ) 
 田中 愛(チェロ) 

中央区立特別養護老人ホーム
マイホーム新川

基本情報

日時 2025年9月19日(金)45分間・30分間
出演 保手浜朋子(ヴァイオリン)
北見春菜(ヴァイオリン) 
鶴 友見(ヴィオラ) 
田中 愛(チェロ)
概要 実施会場:中央区特別養護老人ホーム マイホーム新川 食堂
対象者:通所者・入居者
人数:73名

助成:文化庁文化芸術振興費補助金(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)│独立行政法人日本芸術文化振興会

レポート

【プログラム】

♪モーツァルト:ディヴェルティメントK136 より 第1楽章 ※
♪モーツァルト:弦楽四重奏曲第3番 ト長調 K156 より 第1楽章
♪坂本九メドレー「明日があるさ」「見上げてごらん夜の星を」「上を向いて歩こう」 ※
♪メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.13 より 第1楽章 ※
♪幸松肇:弦楽四重奏のための日本民謡集 より 「ソーラン節」
♪見岳章(松原幸広編曲):川の流れのように ※

※入居者対象の回での演奏曲


【レポート】

 温かい拍手の中、4人の演奏者が登場すると、どんな音楽を聴かせてくれるのか、期待が高まります。モーツァルトのディヴェルティメントのキラキラと輝くメロディが始まると、これまで下を向いていたお客様の背筋がピンと伸び、演奏者をじっと見つめていたり頭でリズムをとっている姿が印象的で、曲が終わると歓声が上がりました。
  次いで、4人の自己紹介と楽器の大きさ比べをしてから、同じくモーツァルトの弦楽四重奏曲第3番を例に各パートの役割について冒頭部分を演奏しながら解説していきました。★確認済_IMG_9792.JPGまず、第1ヴァイオリンがメロディ、チェロが土台となる低音を弾きましたが、2人だけの演奏だけでは少し物足りません。今度は、第2ヴァイオリンとヴィオラで同じ個所を演奏しましたが、後打ちのリズムを刻んでいて、「へえ、こんなことをしているんだ」という驚きの声が上がっていました。この2人のパートはハーモニーを作り曲に彩りを添えるおにぎりの「具」のようなもの、というお話もありました。そして「各パートの役割を感じながら聴いてください」と、4人そろって演奏されました。
 ここで雰囲気を変えて、坂本九メドレーです。チェロの低音のリズム打ちで始まり弾むような「明日があるさ」、しっとりとしたテンポでヴィオラがメロディを奏でる「見上げてごらん夜の星を」、そして誰もが知っている「上を向いて歩こう」。お客様の表情もよりなごんでいき、多くの方が手拍子をしたり口ずさんだりされていました。
 次に演奏されたのは、メンデルスゾーンの曲です。「曲の初めの部分に何かを語りかけるようなメロディがあります」という説明とテーマ部分の演奏があり、「皆さんも心の中に思っていることを想像して聴いてください」という語り掛けがされてから演奏が始まりました。本日のプログラムの中では最も長く、曲の途中から緊張感が続きましたが、最後まで足でリズムをとっている方がおられるなど皆さん集中して聴かれていて、演奏後に「ブラヴォー」の声もかかりました。
 「少し緊張した心身をほぐしましょう」と、ソーラン節の演奏に合わせて手足を動かしました。ヴィオラ奏者の音頭で、手のグーパー、腕の上下動、足踏みをして、皆さんリフレッシュされました。★確認済_IMG_9809.JPG 最後の曲、「川の流れのように」では演奏に合わせ皆さんの力強い歌声が聞かれ、盛大な拍手の中、アンコールが演奏されました。「ふるさと」のメロディが始まるとここでも多くの皆さんが歌いだし、温かい雰囲気でコンサートが終了しました。
 演奏者退出時には、お客様と手を振り合って、別れを惜しむ光景が見られ、「普段は耳が遠いのに今日はとても良くきこえました」「また来てくださいね。今度はこういう曲を演奏してほしい」などの感想が聞かれました。
 今回、チェロ以外の3人が立って演奏されており後ろの方のお客様も見やすく、演奏者との一体感がより感じられたアウトリーチでした。

(トリトンアーツサポーター 観察レポートより)

プロフィール

保手浜朋子(ヴァイオリン)Hotehama Tomoko, violin  
桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部卒業。同大学研究科、桐朋オーケストラ・アカデミー修了。第22回日本クラシック音楽コンクール第5位。2018年鳥取大学室内管弦楽団と共演。第24回防府音楽祭ほうふニューイヤーコンサート2025にアーティストとして出演。現在、ソロ、室内楽、オーケストラ等の演奏活動を行うとともに、後進の指導にもあたる。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク「アウトリーチセミナー」受講。
北見春菜(ヴァイオリン)Kitami Haruna, violin  
桐朋学園大学卒業。同大学研究生及び桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程生修了。小澤征爾音楽塾、サイトウ・キネン・フェスティバル松本「子どものための音楽会」に出演。サントリーホール室内楽アカデミー第1期生、第2期生修了。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク「室内楽アウトリーチセミナー」受講。「第一生命ホール オープンハウス」「ロビーでよちよちコンサート」「子育て支援コンサート」出演。弦楽四重奏団「クァルテット・エクセルシオ」元メンバー。横浜市栄区民文化センターリリス・レジデンス・アーティストを経て、地域共創アーティスト。一般社団法人横浜音楽文化協会会員。
©Toru Yaguchi
鶴 友見(ヴィオラ)Tsuru Tomomi, viola  
国立音楽大学演奏学科ヴィオラ専攻卒業、ならびに室内楽コース修了。在学中Gluckカルテットを結成し、第6・7章プロジェクトQに参加。第4回横浜国際音楽コンクール第3位。第33回霧島国際音楽祭賞受賞。PMF・小澤征爾音楽塾・Lucerne Festival Academy・MMCJに参加。サントリーホール室内楽アカデミー第1期生。桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程修了。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク「アウトリーチセミナー」受講。「第一生命ホール オープンハウス」等出演。
田中 愛(チェロ)Tanaka Ai, cello  
桐朋学園大学卒業。同大学研究生及び桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程修了。ソロや室内楽、オーケストラ等での演奏の他、(財)地域創造公共ホール音楽活性化アウトリーチフォーラムに弦楽四重奏で参加し、各地の小中学校でのアウトリーチやコンサートを行う。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク「アドヴェントセミナー」受講。「ロビーでよちよちコンサート」等に出演。現在、桐朋学園大学附属「子供のための音楽教室」仙川教室、お茶の水教室、大宮教室実技講師。