【プログラム】
■【体験40分プログラム】
♪D.カバレフスキー：道化師のギャロップ
♪M.シュミット：ガーナイア
♪西アフリカ・ギニアの民謡：KUKU
■【鑑賞50分プログラム】
♪ファジル・サイ&モーツァルト：トルコ行進曲ジャズ
♪リムスキー＝コルサコフ：熊蜂の飛行
♪ドヴォルザーク：『新世界より』「家路」
♪B.ロペス：2つのタンブリンのためのカンバセーション
♪A.メンケン：アンダー・ザ・シー
♪L.ハーライン：星に願いを
♪ネッケ：クシコス・ポスト
♪D.ジェイコブ：アロハ・エ・コモ・マイ
♪宮沢和史：風になりたい
（アンコール）
♪オッフェンバック：喜歌劇「天国と地獄」より「ギャロップ」

【レポート】
　パーカッショニストの齋藤綾乃さん（のんちゃん）、篠崎陽子さん（ぽーちゃん）、藤本亮平さん（もんぴー）による楽しいワークショップとコンサートを、銀座中学校特別支援学級の1～3年生にお届けしました。

　まずはアフリカの民族衣装風の衣装を着た３人によるワークショップです。
　いろいろな珍しい楽器も並べられた部屋に入ってきた子どもたちは既に目を輝かせています。
　「道化師のギャロップ」の演奏で始まり、生徒の皆さんにもたくさん並べられたいろいろな形のシェイカーから自分の好きなものを選んでもらうと、もう一度テンポを変えながら演奏された「道化師のギャロップ」に合わせて自由にシェイクして音を出しました。

　次に３チームに分かれて、「ガーナイア」に合わせてマラカスでアフリカの風、タンバリンで川のせせらぎ、カスタネットで木の実が落ちる音を表現しましたが、それらを見事に表現でき、皆とても満足そうでした。

　最後は、2チームに分かれ、それぞれが選んだ３つのオノマトペ「ペンペン、ビュン、バン」と「ポッポ、シュッ、シュー」に合わせたオリジナルのボディパーカッションを創作。「KUKU」の演奏に合わせ、「ホーヤ、イタクク、ワイエ」と一緒に歌ったり、創作したボディパーカッションで共演したりしました。皆リズムにうまく乗れてクリエイションの喜びを感じていました。

　コンサートは赤、青、緑の衣装に着替えた３人による「トルコ行進曲ジャズ」の演奏に始まり、マリンバによる「熊蜂の飛行」や「家路」の演奏では、マレットによる音色の違いを確かめながら、マリンバの魅力を体感してもらいました。

　「2つのタンブリンのためのカンバセーション」は学校のタンバリンを使用して演奏。叩く、振る、擦るなど、さまざまな演奏法を駆使して２つのタンバリンが会話をしているような様子を楽しんでもらいました。

　そして「アンダー・ザ・シー」では、学校のトライアングル、ギロなどのほか、ヴィブラスラップ、アゴゴベル、フレクサトーン、ラチェット、タクシーホーン、鞭などの珍しい楽器や、金の豚、アヒルといった楽しいおもちゃも打楽器になることを紹介。

　最後の「風になりたい」では、生徒さんに学校の楽器やシェイカーの中から好きな楽器を選んでもらい、自由なリズムで共演。皆ノリノリで楽しんでいました。

　アンコールの後、最後の挨拶に立った生徒さんは「音楽がとても好きになりました」と話してくれました。

（トリトンアーツサポーター　星 直樹　観察レポートより）

【生徒たちのアンケートより】
●体を使った動きがすごくよかったです。
●すてきなハーモニーでした。
●色々な楽器を使っていたので、その一つ一つの楽器の音が美しく感じた。