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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2017年9月19日(火)
年中組9:15-9:45/年少組10:00-10:20/年長組10:35-11:05
出演 大庭絃子/北見春菜(ヴァイオリン) 髙橋梓(ヴィオラ)、松本亜優(チェロ)
概要 実施会場:晴海幼稚園 ゆうぎ室
対象者:幼稚園児とその保護者
人数:160名
助成等:文化庁「平成29年度劇場・音楽堂等活性化事業」

レポート

【プログラム】

モーツァルト(髙橋梓編曲):きらきら星行進曲

ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番 へ長調 Op.96「アメリカ」より第4楽章

★30分プログラムはアンダーソン:プリンク・プランク・プルンクを演奏

みんなでうたいましょう 年少組:とんぼのめがね 年中組:きのこ 年長組:青い空に絵をかこう

モーツァルト:弦楽四重奏曲 第17番 変ロ長調 K.458 「狩」より第1楽章

アンコール:園歌

【レポート】

◇きらきら星行進曲で入場

子どもたちが良く知っている曲を、普通に演奏するのではなく、単旋律から音が重なって華やかになる感じを演出。しかもドレスを着たきれいな演奏者が演奏しながら入ってくることで、ワクワク感を与えた。

◇ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲「アメリカ」第4楽章への導入

乗り物の絵を見せて、その音を楽器で真似すると子どもたちは驚くと共にとても嬉しそうだった(船の汽笛はチェロ、救急車はヴァイオリン、汽車はヴィオラ)。演奏も汽車をイメージしながら聴いているようだった。

◇歌の曲を使用して、弦楽四重奏の解説

カルテットを理解してもらうために、パスタ料理を例にしたので、子どもたちも楽器の役割を感覚的に学び取れたかもしれない。クイズ的に質問することで、インタラクティブな場が作り出され、子どもたちは能動的に鑑賞していたと思う。いつも歌っている曲だということが分かった時には、大きな喜びがもたらされた。

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◇モーツァルト 弦楽四重奏曲「狩」第1楽章 

お馬さんや小鳥さんが出てくるという説明があって、一生懸命想像しながら聴いていた。何となく分かったかな?

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(まとめ)

☆園長先生のはじめのお話から、演奏会としてのマナーを身につけることも期待されていると感じた。

☆カルテットの魅力を子どもたちに伝えるために、良く考えられていると思った。

☆アウトリーチの体験が積み重なっている年長児は、後方で母親たちの話し声がしていても、振り向くことなく集中して演奏を聴いており、やはり聴く態度が育っていると思った。生演奏に対する期待感、演奏者との交流、曲への関心など、とても素晴らしいと感じた。演奏者の曲の説明も、子どもたちの想像力を引き出しながら行っていたので、良かった。ただ、「アメリカ」導入時に使用したトーマスの印象が強すぎて、そう思って曲を聴いたのに、「シュシュポッポーって聞こえた?」とお姉さんに聞かれて、首を振る子がいたので、ちょっと無理があったかなと思った。

サポーター鈴木香代子 観察レポートより

プロフィール

大庭絃子  Oba Itoko (ヴァイオリン)
4歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学卒業。同大学研究科在籍中。第4回日本イタリア協会コンコルソ金賞。第59回東京国際芸術協会新人演奏会出演。草津夏期国際音楽アカデミーにてP.アモイヤル、P.フランチェスキーニ各氏のマスタークラス修了し、第35、36回ファイナルコンサート出演。フランスロレーヌ夏期国際アカデミーに参加し、Jr.ソリスト選抜、ロレーヌ地方で演奏。同年、於駐日セルビア大使館で行われたミシュコ・プラーヴィ来日記念コンサートにてリベルタンゴを共演。ヴァイオリンを加藤知子、漆原啓子各氏に師事。室内楽を徳永二男、ジラール・エマニュエル各氏に師事。高嶋ちさ子12人のヴァイオリニストメンバー。
北見春菜  Kitami Haruna(ヴァイオリン)
桐朋学園大学音楽学部卒業、同大学研究生及び桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程生修了。小澤征爾音楽塾、サイトウ・キネン・フェスティバル 松本「子どものための音楽会」「青少年のためのオペラ」出演。認定NPO法人 トリトン・アーツ・ネットワーク「2012年度 室内楽アウトリーチセミナー」受講。第一生命ホール「オープンハウス」「ロビーでよちよちコンサート」出演。サントリーホール室内楽アカデミー第1期生、第2期生修了。「オープンハウス~サントリーホールで遊ぼう!」「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン」出演。横浜市栄区民文化センターリリス・レジデンス・アーティスト。
髙橋梓  Takahashi Azusa(ヴィオラ)
東京芸術大学附属音楽高校、同大学を経て、同大学院音楽研究科修士課程修了。サントリーホール室内楽アカデミー第1・2期で研鑽を積む。第3回独・クヮッケンブリュック国際芸術コンクール第1位、第9回日本演奏家コンクール第1位及び芸術賞、第7回仏・ボルドー国際弦楽四重奏コンクール特別賞、リゾナーレ室内楽セミナー音楽賞および奨励賞受賞。これまでにNHK-FM「名曲リサイタル」、新進演奏家育成プロジェクト、サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン等に出演。これまでに堤剛、若林顕、竹澤恭子、M.ブルネロ、R.バボラーク、カルミナ・クァルテット、クァルテット・エクセルシオと共演。
(C)篠原栄治
松本亜優  Matsumoto Ayu(チェロ)
9歳よりチェロを始める。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部卒業。第5回日本演奏家コンクール弦楽器部門第3位。第51回鎌倉市小中高学生音楽コンクールチェロ部門第1位。第5回多摩フレッシュ音楽コンサート弦楽器部門優秀賞。第20回日本クラシック音楽コンクール弦楽器部門第3位。アンネ=ゾフィー・ムター等と共演。2016年トリトン・アーツ・ネットワーク「アウトリーチセミナー」に参加。現在桐朋学園大学音楽学部嘱託演奏員。