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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2017年7月3日(月)13:40~14:25
出演 TANBRASS(たんぶらす)
松木亜希/永井綾子(トランペット) 高橋朋子(ホルン) 佐々木匡史(トロンボーン) 臼井紀人(テューバ) 五田詩朗(打楽器)
概要 実施会場:中央区立月島第三小学校 体育館
対象者:小学4年生3クラス
人数:合計103名
助成等:文化庁「平成29年度劇場・音楽堂等活性化事業」

レポート

7月3日(月)、中央区立月島第3小学校で「はじめてのクラシック」というアウトリーチコンサートが開かれました。4年生3クラスを対象に「TANBRASS」によるコンサートです。
会場の体育館では子供達が拍手でTANBRASSを迎えます。

メンバーが着席し、
・ヴェルディ オペラ「アイーダ」より「凱旋行進曲」
の演奏、そしてTANBRASSの紹介です。ここでは子供達の表情はまだ少し硬い印象です。

次の曲目は
・アンダーソン「プロムナード」
曲に合わせて体を弾ませる子も何人か出始めました。

ここからは楽器紹介を兼ねた曲の演奏が始まります。

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まずは管楽器、
・ヘンデル「水上の音楽」(トランペット)
・モーツァルト「ホルン協奏曲第3番 第2楽章より」(ホルン)
・プッチーニ オペラ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」(トロンボーン)
・サン=サーンス 「動物の謝肉祭」より「象」(テューバ)

メンバーによるクイズを交えた楽しいトークで子供達が盛り上がっていきます。マウスピースだけでも音が出せることや、くるくると丸まっている管の長さは、トランペット1.5m、トロンボーン3m、ホルン4m、テューバ6mもあり、長さが2倍になると音はオクターブ低くなるなど、音の出る仕組みや特徴を教えてもらいました。TANBRASSの皆さんも子供達の素直な反応を楽しんでいるようでした。

子供達はここで「バズィング」に挑戦。唇の震わせ方を練習し、
・五田詩朗「Buzzing Walts(バズィング・ワルツ)」
でTANBRASSとの共演を楽しみました。見事な演奏をお互いに拍手で讃えていました。

次の曲は
・デューク・エリントン 「スイングしなけりゃ意味ないね」(打楽器)
曲を聴いた後は体験です。子供達は小太鼓に合わせて手で床を叩きます。けれどだんだん速くなるリズムに追いつかず、小太鼓の演奏の速さに驚いていました。

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メンバーからの「(楽器の演奏は)いっぱい修行したからうまくできるようになったんだよ。みんなも修行すればできるようになるよ」という言葉に、ウンウンとうなずく子もいました。

そして次の曲は月島第3小学校の校歌です。「管楽器も歌も、息を使うということは同じ。深く息を吸うといい音・いい声が出る」というアドバイスを受けての歌声、TANBRASSの演奏をバックにとても素敵な校歌を聞くことができました。

最後の曲は
・ロッシーニ オペラ「ウィリアム・テル」序曲
ここまでくると心も体もリラックスしていて、たくさんの子供達が曲に合わせて自然に体を動かしています。後ろにいる先生方も手足でリズムを刻みます。体育館はまさに音を楽しむ空間になっていました。「楽しかったひと~?」の問いかけにたくさんの手が上がり、TANBRASSの皆さんも笑顔でした。

子供達の拍手を受けて、アンコールは
・小川聡さん「好きです、トリトン」

親しみやすいメロディーに、コンサートでの子供達の興奮がおだやかになっていく感じがしました。

第一生命ホールにいちばん近い学校の子供達、はじめてだった子もそうでない子も、みんなで楽しめた素敵なコンサートだったと思います。

(サポーター 田辺 彩子)

プロフィール

TANBRASS  (金管五重奏+打楽器)
2011年12月に結成。認定NPO法人トリトン・アーツ・ネットワークのコミュニティ活動に参加、クラシックの名曲からジャズまで幅広いレパートリーで、小学校などでの公演で好評を得ている。