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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2016年9月2日(金)10:50~11:50
出演 TANBRASS(たんぶらす)
松木亜希/永井綾子(トランペット) 髙橋朋子(ホルン) 佐々木匡史(トロンボーン)
仁藤雄貴(テューバ) 五田詩朗(打楽器)
概要 実施会場:中央区立豊海小学校 音楽室
対象者:小学4年生3クラス
人数:合計90名
助成等:文化庁「平成28年度劇場・音楽堂等活性化事業」

レポート

第一生命ホールのオープンハウスや、中央区、豊洲地区でのコミュニティ活動でおなじみの金管&打楽器ユニット、TANBRASS(たんぶらす)が、さる9月2日、中央区立豊海小学校でアウトリーチ・コンサートを行いました。今回の対象は4年生3クラス。本格的なブラス・アンサンブルを聴くのははじめてという子どもたちも多く、みんな開演前からワクワクドキドキの面持ちです。

コンサートのオープニングは、アンダーソンの〈プロムナード〉。華やかで迫力満点の金管の響きがあっというまに教室を満たします。続いてヘンデルの〈水上の音楽〉が演奏されたあとは、各楽器の紹介。音が出る仕組みや楽器の構造の説明に、子どもたちは興味深そうに聴き入っていました。

そしていよいよお待ちかね、楽器体験のコーナーです。アドバイスを受けながら子どもたちは各楽器に挑戦。音を出すのがまずむずかしいと言われる金管楽器ですが、みんなすぐに元気な音を響かせ、これにはメンバーたちもびっくりした様子でした。このあとは全員がバズィング(楽器を使わず唇を振動させて音を出すこと)で、メンバーの五田詩朗さんが作曲した〈バズィング・ワルツ〉を共演、金管アンサンブルの楽しさをちょっとだけ味わいました。

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さらにコンサート後半は、各楽器をフィーチャーした曲が次々と演奏され、〈トランペット吹きの休日〉では、メンバーと同級生だった濱口みを先生がトランペットで飛び入りするサプライズも。ラストの〈リパブリック讃歌〉、そしてアンコールの〈好きです、トリトン!〉では全員が手拍子で参加し、子どもたちは生の音楽に接する楽しさを存分に体験したようでした。

(藤本史昭)



今回の「4年生はじめてのクラシック」アウトリーチでは、TANBRASS(金管五重奏&打楽器)による、中央区豊海小学校4年生約90名の子どもたちを対象に行われました。校舎が移転されたばかりということで、音楽室も新しくドラムセットも新品でした。

まずは「プロナード(アンダーソン)」の演奏で始まりました。トロンボーンの佐々木さんが「目と耳で楽しんでほしい」と仰ったとおり、子どもたちは膝でリズムをとるなどノリノリで聴いていました。

次は「水上の音楽(ヘンデル)」。曲の説明で昔の貴族が野外で舟遊びをするために作られた曲と知ると子どもたちはとても驚いていました。トランペットが奏でる美しい旋律と全体的に明るく開放的な雰囲気はまさに舟遊びを想像させる演奏でした。

3曲目は「ホルン協奏曲第3番 第2楽章より(モーツァルト)」が演奏されました。楽器の管の長さが違うことで音の高さが変わる関係や、マウスピースの役割が説明され、子どもたちは前のめりになって興味津々に話を聞いていました。

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次は楽器体験コーナーでした。各クラスを代表して9人の子どもたちが、トランペット、ホルン、トロンボーン、テューバをそれぞれ体験しました。全員立派に音が出てクラスの仲間や先生方から大きな拍手を貰っていました。

体験コーナーが終わるとマウスピースで上手に音を出すためのバズィング(金管楽器の練習法の一つ)を練習し「バズィングワルツ」でTANBRASSと共演しました。子どもたちは合図に合わせてバズィングをして、会場内が1つになりました。

5曲目からは楽器紹介がされながら演奏が続きました。トロンボーンで「誰も寝てはならぬ(プッチーニ)」が演奏され、スライドの説明に子どもたちは大喜びでした。テューバで「アイント・ミスビヘイヴィン(ウォーラ―)」が演奏された際には、「この楽器でメロディーを吹いたらどうなるかな?」という問いかけに対して「大きい・低い・面白い」と子どもたちの声が上がり、音の迫力にとても驚いている様子でした。「トランペット吹きの休日(アンダーソン)」では、スペシャルゲストで豊海小学校音楽教諭の濱口先生が登場し、サプライズ共演をしました。子どもたちは手を叩きながらノリノリでした。ドラムの紹介では打楽器の五田さんが、バチの説明と小太鼓を叩く練習法を紹介しました。「どっちが早く叩けるかな?」と子どもたちと勝負し、子どもたちが追いつけなくなると「やばい」「すごい」という声が上がっていました。それに続いてドラムが活躍する「キャラバンの到着(ミシェル・ルグラン)」が演奏されました。

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華やかな「リパブリック讃歌」の後、大きな拍手により、最後にアンコールで「好きですトリトン」が手拍子を交えながら演奏されました。

演奏を聴いたことにより金管楽器への興味が増し、音楽を共有する楽しさや生で聴く音楽の良さを間近で感じてもらえる充実した時間になったと思います。

(インターン 鈴木瑛里)

プロフィール

TANBRASS  (金管五重奏+打楽器)
2011年12月に結成。認定NPO法人トリトン・アーツ・ネットワークのコミュニティ活動に参加、クラシックの名曲からジャズまで幅広いレパートリーで、小学校などでの公演で好評を得ている。