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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2015年10月28日(水) 年長組:9:10~9:40 / 年少・年中組:10:50~11:15
出演 青嶋祥代/藤代優意(ヴァイオリン) 山口真(ヴィオラ) 海老澤洋三(チェロ)
概要 実施会場:晴海幼稚園 ゆうぎ室
対象者:年少組、年中組、年長組
人数:年少組37名、年中組43名、年長組42名
   (1回目:年長組42名 2回目:年少、年中組80名)
   保護者、職員
助成等:文化庁 平成27年度「劇場・音楽堂活性化事業」

レポート

今日は、晴海幼稚園の子ども達を対象としたアウトリーチ活動を実施しました。年長組の子ども達には30分、年少・年中組の子ども達に対しては25分のプログラムを行い、園歌や馴染みの歌を含めたプログラムに、子ども達は終始楽しげでした。

両方のプログラムとも、始めに1曲はさんだ後、楽器紹介が行われました。ヴァイオリン紹介で子ども達は、弦に使われている馬の毛について「馬の毛?」「牛の毛?」など一生懸命に考えていました。ヴィオラ紹介時には、楽器の名前について「ギター!」という声があちこちで上がり、こちらが子ども達の感受性に驚きました。

「ワルツィング・キャット」(アンダーソン)の演奏でも、子ども達の感受性の豊かさを見て取ることができました。子ども達の中には、ネコの鳴き声「ニャーオ」を表現したヴァイオリンの音について、「ゾウ?」「パオーン」と言う子も多く、確かにゾウの鳴き声のようにも聞こえました。また最後の、ネコが逃げる場面の前には、山口さんの「ワンワンワン!」というイヌを模した声に会場から笑い声が起こっていました。

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さらに、園児が演奏に合わせて歌を歌うという場面もありました。園歌の他、年長組は「ぼくらはみらいのたんけんたい」という曲を、年少・年中組は「たべものれっしゃ」という曲を歌いました。手や腕、足などでリズムを取り元気良く歌っていました。ブレスの際に、肩や頭が動いており一生懸命歌っている様子で、普段とは違う伴奏もあってか、歌った後は満足げで、嬉しそうにしていました。

プログラムの最後に演奏者から、今回に限らず、音楽を聴いたりコンサートに行ったりしてほしいというメッセージがありました。これほど強い感受性を持っている子ども達だからこそ、このアウトリーチを、一層音楽に触れる機会につなげて欲しいと強く思いました。
(インターン 佃 優希)

プロフィール

青嶋祥代  (第1ヴァイオリン)
第6回岐阜国際音楽祭コンクール第1位、第8回セシリア国際音楽コンクール第4位、第34回コンセールヴィヴァン新人オーディション合格、第30回江戸川区新人演奏会オーディション部門最高位受賞、東京国際芸術協会第59回新人演奏会オーディション合格、ならびに優秀新人賞受賞。桐朋学園大学音楽学部を経て、同大学研究科二年に在籍中です。2014年にトリトン・アーツ・ネットワーク「室内楽アウトリーチセミナー」に参加。
藤代優意  (第2ヴァイオリン)
東京音楽大学、同大学大学院を経て、英国王立音楽院を修了しました。第4回全日本芸術コンクール第3位。財団法人地域創造・公共ホール音楽活性化アウトリーチフォーラム事業派遣アーティスト。2011年と2014年にトリトン・アーツ・ネットワーク「室内楽アウトリーチセミナー」に参加。マルシェ弦楽四重奏団メンバーとして活躍中。
山口真  (ヴィオラ)
4才からヴァイオリンを始めました。高校を卒業した時にヴァイオリンからヴィオラに変りました。東京藝術大学を卒業。第9回日本演奏家コンクール特別賞受賞。2012年にトリトン・アーツ・ネットワーク「室内楽アウトリーチセミナー」に参加。洗足学園音楽大学演奏補助要員として活動するほか、いろいろなプロのオーケストラにも出演しています。
海老澤洋三  (チェロ)
15才からチェロを始めました。東京藝術大学音楽部大学別科を修了、05年トリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール「アドヴェントセミナー」を受講。06年度アジアフィルハーモニー管弦楽団のメンバー。10年6月からニューフィルハーモニーオーケストラ千葉のチェロ奏者になりました。アスキー弦楽四重奏団メンバー。清泉女子大学などでオーケストラを教えています。