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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2015年9月30日(水)10:35~11:20
出演 TANBRASS(たんぶらす)
亀山真司/松木亜希(トランペット)  髙橋朋子(ホルン)  佐々木匡史(トロンボーン)
仁藤雄貴(テューバ)  五田詩朗(打楽器)
概要 実施会場:豊洲西小学校 音楽室
対象者:小学4年生1クラス
人数:合計32名
助成等:文化庁 平成27年度「劇場・音楽堂活性化事業」

レポート

今日は豊洲西小学校でのアウトリーチでした。小学校4年生1クラスを対象として、TANBRASSの演奏をお届けしました。新設されたばかりだということで、音楽室も新しく、ドラムセットもほとんど使用されていない新品でした。

今回も、音楽の歴史を辿りつつ演奏が行われました。年代の古い順番にということで、スザート組曲より「モール人の踊り」(スザート)が1曲目となりました。その後、1500年前の日本と比較して曲の説明が行われました。日本が安土桃山時代だった時期に作曲されたと聞いて、子ども達は納得した表情をしていました。

G線上のアリア(J.S.バッハ)の演奏後、楽器紹介を交えた演奏が続きます。ホルンについては、約7割の児童が知っていました。唇の振動が、マウスピースや楽器に伝わり音が出るという説明を受けた子ども達は、意外そうな表情を浮かべていました。

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トランペットの紹介では、楽器を伸ばすと1.5メートルになり、子ども達の身長とほぼ同じ長さがあるという事実にとても驚いていました。ウィリアムテルより「序曲」(ロッシーニ)の演奏中、リズムを取りながら聴く子、音色に聴き入っている様子の子などいました。テューバは特に印象的だったらしく、映画音楽であるアイント・ミスビヘイヴィンの演奏中は、大きな音にビクッとする子や、笑っている子がおり、演奏後には大きな拍手が沸き起こりました。また、テューバを伸ばすと、6メートルにもなり、楽器の長さが長くなれば音も低くなると聞いた子ども達は納得の表情でした。

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みんなで歌いましょうのコーナーでは、TANBRASSの伴奏で児童が「ビリーブ」を歌いました。4拍目で息を深く吸う練習を何度かした後、大きな声でいきいきと歌っていました。とても素直な声で、子ども達は楽しそうでした。2番を歌う時には、より深い息を吸ってみて、というTANBRASSのアドバイスを取り入れ、一層大きな声で歌っていました。歌った後は、汗をかいていたり息が上がっていたりして、充実した様子が見て取れました。アンコールではリパブリック讃歌が演奏され、軽快なリズムに子ども達の手拍子も弾みました。友達と目を合わせたり、頭を動かしてリズムを取ったりと、さまざまに音楽を感じ取っているようでした。

今回はそれぞれの楽器紹介があったため、特定の楽器に関心を持った子どももいました。1つの楽器をじっと見つめている子どもを見ると、このアウトリーチが子どもの将来につながる気がしてこちらも嬉しくなりました。
(インターン 佃 優希)



150930_Toyosunishisyo_report2.jpgのサムネール画像
(アウトリーチ終了後のサインをお願いする列)

プロフィール

TANBRASS  (金管五重奏+打楽器)
2011年12月に結成。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワークのコミュニティ活動に参加、クラシックの名曲からジャズまで幅広いレパートリーで、小学校などでの公演で好評を得ている。