今日は豊洲西小学校でのアウトリーチでした。小学校4年生1クラスを対象として、TANBRASSの演奏をお届けしました。新設されたばかりだということで、音楽室も新しく、ドラムセットもほとんど使用されていない新品でした。
今回も、音楽の歴史を辿りつつ演奏が行われました。年代の古い順番にということで、スザート組曲より「モール人の踊り」(スザート)が1曲目となりました。その後、1500年前の日本と比較して曲の説明が行われました。日本が安土桃山時代だった時期に作曲されたと聞いて、子ども達は納得した表情をしていました。
G線上のアリア(J.S.バッハ)の演奏後、楽器紹介を交えた演奏が続きます。ホルンについては、約7割の児童が知っていました。唇の振動が、マウスピースや楽器に伝わり音が出るという説明を受けた子ども達は、意外そうな表情を浮かべていました。
トランペットの紹介では、楽器を伸ばすと1.5メートルになり、子ども達の身長とほぼ同じ長さがあるという事実にとても驚いていました。ウィリアムテルより「序曲」(ロッシーニ)の演奏中、リズムを取りながら聴く子、音色に聴き入っている様子の子などいました。テューバは特に印象的だったらしく、映画音楽であるアイント・ミスビヘイヴィンの演奏中は、大きな音にビクッとする子や、笑っている子がおり、演奏後には大きな拍手が沸き起こりました。また、テューバを伸ばすと、6メートルにもなり、楽器の長さが長くなれば音も低くなると聞いた子ども達は納得の表情でした。
みんなで歌いましょうのコーナーでは、TANBRASSの伴奏で児童が「ビリーブ」を歌いました。4拍目で息を深く吸う練習を何度かした後、大きな声でいきいきと歌っていました。とても素直な声で、子ども達は楽しそうでした。2番を歌う時には、より深い息を吸ってみて、というTANBRASSのアドバイスを取り入れ、一層大きな声で歌っていました。歌った後は、汗をかいていたり息が上がっていたりして、充実した様子が見て取れました。アンコールではリパブリック讃歌が演奏され、軽快なリズムに子ども達の手拍子も弾みました。友達と目を合わせたり、頭を動かしてリズムを取ったりと、さまざまに音楽を感じ取っているようでした。
今回はそれぞれの楽器紹介があったため、特定の楽器に関心を持った子どももいました。1つの楽器をじっと見つめている子どもを見ると、このアウトリーチが子どもの将来につながる気がしてこちらも嬉しくなりました。
(インターン 佃 優希)
(アウトリーチ終了後のサインをお願いする列)