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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2014年11月28日(金)10:40~11:25/11:30~12:15
出演 クァルテット・エクセルシオ(弦楽四重奏)
西野ゆか/山田百子(ヴァイオリン) 吉田有紀子(ヴィオラ) 大友肇(チェロ)
概要 実施先:中央区立有馬小学校
対象者:小学4年生2クラス
人数:62名
助成/後援:中央区文化・国際交流振興協会
平成26年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

レポート

有馬小学校でのクァルテット・エクセルシオのアウトリーチは今年で3年目です。音楽室に到着するとエクセルシオのメンバーも「そうそうこの音楽室」と1年ぶりの訪問を懐かしんでいました。

子どもたちが音楽室へ集まってくると、音楽準備室から音楽が聴こえはじめます。どこで音がしているのだろうとみんなキョロキョロしていると、エクセルシオのメンバーが演奏をしながら登場しました。4人がそれぞれ動きながら子どもたちを囲んで、後ろの子までよく楽器が見えるように近づいて演奏をします。姿勢を正してきちんと音楽を聴かないといけないのかなぁと思っていた子どもたちにとっては不意打ちの登場で大盛り上がり。エクセルシオと子どもたちとの距離が一気に縮まりました。

20141128_Arimasyo_report.jpg次にモーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」序曲(弦楽四重奏版)を演奏し、ワクワクした気分を盛り上げます。そして、個々の楽器のお話をした後は、『メロディー当てクイズ』を行いました。クラスの代表者1人が前に出て、4人の演奏者の中でメロディーを演奏していると思う人の後ろに立つというゲームです。メロディーがあちこちに出てくるので回答者は大忙しで、クラスの他の子どもたちも「あっち!そっち!」とサポートに熱が入ります。最後は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」の第4楽章を聴いてもらいました。6分以上もあり初めて聴く曲だと思いますが、この曲も同じメロディーがそれぞれの楽器に次々と出てくるので、子どもたちは先ほどのクイズを踏まえて自分なりに聴いている様子でした。ただ聴くだけではなんとなく流れていってしまう音楽も、何か一つ聴きどころを明確にするだけでより一層楽しんで聴けるようになると思います。今日のアウトリーチを体験した子どもたちは、クラシック音楽=難しいとは思わなかったのではないでしょうか?
20141128_Arimasyo_top.jpg
(TANスタッフ)

プロフィール

クァルテット・エクセルシオ  
クァルテット・エクセルシオ西野ゆか(ヴァイオリン)/Nishino Yuka, violin
山田百子(ヴァイオリン)/Yamada Momoko, violin
吉田有紀子(ヴィオラ)/Yoshida Yukiko, viola
大友肇(チェロ)/Otomo Hajime, cello

「年間70公演以上を行う、日本では数少ない常設の弦楽四重奏団。ベートーヴェンを軸とした王道レパートリーによる『定期公演』、20世紀以降の現代作品に光をあてる『ラボ・エクセルシオ』、人気傑作選『弦楽四重奏の旅』、毎回ゲスト奏者を迎える協演企画『クァルテット・プラス』の4シリーズを展開しつつ全国的に活動。加えて、幼児から学生、地域コミュニティを対象に、室内楽の普及にも力を注ぐ。
'94年結成。第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール最高位、'08年第19回新日鉄住金音楽賞「フレッシュアーティスト賞」など受賞歴多数。現在、『サントリーホール室内楽アカデミー』コーチング・ファカルティとして後進の指導にもあたっている。

【公式ウェブサイト】 http://www.quartet-excelsior.jp/