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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 1回目 2012年1月12日(木)箏の体験[1]
    指導:日本音楽集団[米澤浩、熊沢栄利子、久本桂子]
2回目 2012年1月13日(金)箏の体験[2]
    指導:日本音楽集団[米澤浩、熊沢栄利子、久本桂子]
3回目 2012年1月16日(月)箏の発表会・邦楽アンサンブルの鑑賞
    出演:日本音楽集団[新保有生(笛) 米澤浩(尺八) 守啓伊子(三味線)
     久保田晶子(琵琶) 熊沢栄利子(箏:二十絃) 久本桂子(箏:十七絃)
     島村聖香(打楽器)]
出演 日本音楽集団[新保有生(笛) 米澤浩(尺八) 守啓伊子(三味線) 久保田晶子
(琵琶) 熊沢栄利子(箏:二十絃) 久本桂子(箏:十七絃) 島村聖香(打楽器)]
概要 江東区立豊洲小学校 4年生3クラス(3回目のみ5年生合同)210名
助成:日本財団
寄付:ユニハート(日本ユニシス)

レポート

7月に実施をした月島第一小学校と同じ「Meet the 和楽器」プロジェクトを実施しました。
豊洲小学校は児童数が多く、4学年は3クラスあるため1回目と2回目の体験は各クラスごとに実施をし、3回目の箏の発表会と日本音楽集団の演奏鑑賞は4年生と5年生が参加をしました。

1回目は一人一面の箏を自由に触って、3~4名のグループでイラストに合わせた音作りをしました。子どもたちは絃をはじくだけでなく、すべらせたり叩いたりこすったり、自分で音を見つける作業に熱心に取り組みました。発表では、各グループの趣向を凝らした音をみんなで楽しみました。

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2回目は箏の楽譜の読み方や弾き方を教わってから「かえるのうた」の練習をしました。初めは全員で合わせての演奏を、次に2つに分かれて輪奏をし最後は4つに分かれて輪奏をしました。相手の音をよく聴きながら自分の演奏をするのは難しかったようですが、何度も練習するうちにだんだん聴けるようになってきました。
3回目の発表に向けて、各クラスとも真剣に取り組んでいました。

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3回目は5年生や保護者、近隣の方に向けて「かえるのうた」の輪奏を発表しました。本番1回勝負にみんな緊張している様子でしたが、体験の成果を発揮できたようでした。
次に日本音楽集団によるコンサートを鑑賞しました。箏以外にも、尺八、三味線、笛、琵琶、太鼓のそれぞれの音や7名の邦楽アンサンブルを聴いたり、太鼓の体験をしたりしました。体験をしたことによって和楽器の楽しさや難しさを体感し、より身近に感じてくれたようです。

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(子どもの感想より)
・箏をひくのがむずかしかったけれど、初めの自由にひく所はとても楽しかったです。コンサートをきいて、日本には昔、こんな曲があったのか・・・とか、あの名曲が日本の楽器で演奏ができるのか・・・とか、いろんな楽器のリズムや音、強さが合わさって一つの曲がひけるようになることを知りました。五年生になってまた曲をきくのが楽しみです。
・一生けん命やれば上達するんだな、と思いました。ぼくも、やっていることひとつひとつをもっと一生けん命やります。なんできれいな音が出せるのかが不思議です。楽しかったです。ありがとうございました。

プロフィール

日本音楽集団  
1964年日本の音楽界に新たな動きがありました。
それまでの伝統的な邦楽の一線を越え、現代のスピード感、力強さをバネにし、誰にでも親しめる新しい邦楽のあり方を求めた一群が誕生したのです。
それが「日本音楽集団」です。
その音楽と活動は47年の時を経て、現在では年間3回の定期演奏会を中心に、全国各地での公演や学校での音楽鑑賞会、さらにはレコード、放送、映画、演劇等さまざまな分野で演奏活動を行なっています。
またこれまでにヨーロッパ、アメリカ、旧ソ連、中国、東南アジア、オーストラリア等、世界31カ国151におよぶ都市で公演を行ない、その中でアイザック・スターン、ヨー・ヨー・マやゲヴァント・ハウス・オーケストラ、ニューヨーク・フィルとの共演を実現し、今までの邦楽とは一線を画した「日本音楽集団」に海外でも高い評価を得ています。
これらの活動に対して1967年芸術祭奨励賞、1970年芸術祭大賞、1971年芸術祭優秀賞、1978年第2回音楽之友社賞、レミー・マタン音楽賞、1988年松尾芸能賞特別賞、1990年モービル音楽賞をそれぞれ受賞しています。
日本音楽集団の音楽、それは現代邦楽に新たな可能性を求め、その活力を21世紀に伝え続けています。