トリトン・アーツ・ネットワークが招聘しているスイスの弦楽四重奏団、カルミナ四重奏団のツアーレポートです。
カルミナ四重奏団は、2日（水）、無事に新潟公演を終えました。新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあでの公演は、5日（土）に控えた第一生命ホールと同じ、オール・モーツァルト・プログラムです。
ハイライトは、なんと言っても彼らが今回ぜひにと持ってきたモーツァルトの「レクイエム」。モーツァルトと同時代のリヒテンタールが弦楽四重奏に編曲したものを、カルミナ四重奏団がさらにアレンジしています。「たった4人であのレクイエムを」、と思われるかもしれませんが、これが本当に素晴らしい仕上がりなのです。オーケストラ、合唱、ソリストで演奏されるものが、4つの声部に凝縮されるだけに、聴き手は音楽そのものにより一層深く入り込んでいくような錯覚にとらわれます。
1800席の大ホールでしたが、音響はすばらしく迫力も満点。カルミナ四重奏団によると、一番前のお客様は「レクイエム」の間、ずっと両手のひらを合わせ、まるで祈っているかのように音楽に聴き入っていたそうです。
リハーサルの様子
終演後はたくさんのお客様がロビーでのサイン会に並び、口々に演奏を褒め称えてくださいました。
「レクイエム」は12月3日（木）に名古屋で、そして12月5日（土）に東京・第一生命ホールで演奏します。
リヒテンタール編曲版を基にしながらも、合唱のパートを復活させたりと、これはまさに、長年弦楽四重奏団として活動してきたカルミナ四重奏団ならではのアレンジです。録音もありませんので、ぜひこのチャンスに生でお聴きいただければと思います。
終演後の一コマ。りゅーとぴあの楽屋裏は、これまでに出演したアーティストのサインでいっぱいでした。カルミナ四重奏団も、もちろんサインしましたよ！
クァルテット・ウィークエンド 2015 - 2016
カルミナ四重奏団～モーツァルト「レクイエム」
カルミナ四重奏団～モーツァルト「レクイエム」
日時：2015年12月5日（土） 14：00開演
会場：第一生命ホール
曲目：
モーツァルト：バッハの作品による６つの前奏曲とフーガK404aより第1番ニ短調(弦楽三重奏)
モーツァルト：弦楽四重奏曲ハ長調K465「不協和音」
モーツァルト(リヒテンタール編)：レクイエム ニ短調Ｋ626(弦楽四重奏版)
当日券は12/5(土)13:00より第一生命ホール入口で販売予定です。
