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豊洲北小学校アウトリーチ

2015年11月2日
9月7日に「豊洲北小学校」で行ったアウトリーチの模様をお伝えします。レポートしてくれたのは今年インターンでトリトン・アーツ・ネットワークに来てくれている佃さんです。

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今回の「4年生はじめてのクラシック」アウトリーチでは、マリンバの浜まゆみさん、パーカッションのクリス・フローさんによる、2クラス約80人の子どもたちを対象とした同じ内容の活動が、2回に分けて行われました。活動のねらいは、「マリンバやいろいろな打楽器の特徴を知り、興味を養うと共に、音楽の楽しさを感じてもらう」でした。

最初に、出演者が小太鼓をたたいて入場しました。

150907_ToyosuKita_report1.jpg大きな音でたたくと、子ども達の中にはびっくりした表情をする人もいました。小太鼓のリズムに続いて1曲目「アメリカン・パトロール」(F.W.ミーチャム)がマリンバで演奏され、マリンバをよく見ようと立ち見になる子ども、演奏のスピードが上がると笑顔になる子どもなど、魅了された様子が見られました。

1曲目の後には、特にジャンベというパーカッションについて、クリスさんから説明がありました。子ども達は、はじめジャンベを小太鼓やボンゴだと思っていたようでしたが、2曲目「アフリカン・ブルース」(W.ロッゲンカンプ)が始まると、ジャンベ独特の音色にすっかり引き込まれているようでした。

曲後、浜さんがマリンバについて説明を行いました。

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マリンバがローズウッドという木でできていること、ばちをマレットと呼ぶこと、音板が振動することなどを知り、子ども達は満足そうでした。実際に、音板に指を立てたままマリンバを鳴らし、音板が振動していることを体験した子ども達もいました。児童達は「わぁ」「いたっ」など振動の大きさに驚いていました。さらに、共鳴パイプの重要性を実感してもらうため、パイプの穴を塞いで音を出すという実験も行われ、穴を塞いでいない時と、塞いでいる時の音の違いに、子ども達は釘づけになっていました。異なる大きさのマレットで同じ音板をたたくと音色が違うという事実には、驚きの表情で応えていました。

マリンバについて一通り説明を終えた後は、「熊蜂の飛行」(リムスキー=コルサコフ)の演奏でした。浜さんとクリスさんが、蜂のようにマリンバの周りを回りながら演奏する姿を、子ども達は固唾を飲んで見つめていました。

この曲のあと、パーカッションについて一通りクリスさんから説明が行われ、豆が入ったブラジルの楽器カシシやジャンベより一回り小さいジュンベを演奏しながら、座っている子ども達の間を移動しました。

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目近で見るパーカッションに興味津々の子ども達は、楽器に触ったり、見つめたり、耳を塞いだり、様々な反応を示していました。5曲目に「ティコ・ティコ」(Z.アヴレウ)が演奏され、ここで子ども達は手や肩などボディパーカッションを使って演奏に参加しました。難しそうにしながらも皆、ノリノリで参加している様子が印象的でした。

最後に「剣の舞」(A.ハチャトゥリアン)が演奏されました。この曲は知っている子が多く、身を乗り出す子、リズムを取りつつ曲に聞き入る子など見受けられました。

これから子ども達が演奏会に行く際に、今回のアウトリーチが一層の発見や話のもとになればと思った2時間でした。(インターン 佃 優希)
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