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パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール
ディレクター日記(5) 6月19日 ファイナル

2011年6月24日
6月19日(日)ファイナル

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今日の決勝演奏は19:00開演です。昼の11:00から、街の柱廊の下で2次敗退のケレメンの演奏があり、これも大勢の一般のお客様、審査委員のメンバー等まで大勢集まって、楽しんでいました。通りすがりの人が自転車を止めてしばらく聴いていったり、家の窓から顔をのぞかせて見ていたり、少し離れたベンチに座ってくつろいでいたりする姿が印象的でした。

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3団体による決勝の演奏が終わり、日付も変わろうとする深夜、やっと審査結果が発表となり、信じられないことに、今回は、第1位なしという結果になりました。
ファイナリストは、以下の3団体。
アマリリス・クァルテット(Amaryllis Quartet)
メッコーレ・クァルテット(Meccorre Quartet)
ヴォーチェ・クァルテット(Voce Quartet)

委嘱作品演奏の特別賞は、メッコーレ と カヴァレリ(Cavaleri Quartet)が分かちあいました。
聴衆賞は、ヴォーチェ。
2つのスカラシップのうち、Jeunesses Musicales Deutschlandは、シューマン(Quartetto Schumann)、ProQuartetは、リンデン(Linden Quartet)となりました。

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発表が始まるまでかなり長い時間がかかったのですが、客席もみんな優勝はどこだろうとわくわくしていました。最初に発表されたスカラシップは、客席のボックス席にいたシューマンとリンデンに大きな拍手がおくられ、盛り上がったのですが、聴衆賞、委嘱作品演奏特別賞...と発表があり、最後に1位なしと言われた瞬間は、一瞬の間の後、客席から大ブーイングでした。ハイレベルだったが、突出した団体がなかったということのようです。いい戦いだったので、どこが優勝となるか楽しみにしていただけに、驚きました。世界最高の弦楽四重奏コンクールとしては妥協なく水準を保ったということなのかもしれません。

コンクールの様子と結果は、パオロ・ボルチアーニ弦楽四重奏コンクールの公式ホームページからご覧いただけます。http://www.premioborciani.org/(伊・英語のみ)

写真提供:渡辺和
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