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パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール
ディレクター日記(1) 6月14日 1次予選2日目

2011年6月23日
世界トップクラスのクァルテットのコンクール「パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール」(イタリア、レッジョ・エミーリャ)。第9回大会が、6月13日~19日まで開催されました。
このコンクール、実はTANととても縁のあるコンクールなのです。
今秋来日予定のカルミナ四重奏団と、SQW常連のクァルテット・エクセルシオは過去にそれぞれ最高位を受賞しています。
(つまり、TANのSQWでは世界トップクラスのクァルテットが聴けるということです!)

視察に行ったディレクターから、今年のコンクールの様子が、毎日TANに届きました。
TANスタッフも公式サイトの映像を見たり、ディレクターからのレポートを読んで登場する様々なクァルテットに興味津々。
ちょっと古いニュースになってしまいましたが、国際的なコンクールがどのように開かれているのか、ディレクターの日記をご紹介したいと思います。

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6月14日(火)1次予選第2日
14日14:00に、時刻表どおり無事にレッジョ駅に着きました。13日と14日が1次予選で、19団体が参加しました。私は14日の15:00から19:15まで、5団体の演奏を聴くことができました。

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コンクール会場は、小さいけれど装飾も豪華なオペラ劇場で、幕が下りた舞台のかなり前方、蓋をしたオーケストラピット上で演奏します。ポロシャツにジーンズのお兄さんがイタリア語で、団体名と演奏曲を紹介してから始まります。
1次の課題曲はベートーヴェンの弦楽四重奏曲「ラズモフスキー第2番」の1楽章と、リストの中から選ぶ自由曲で、持ち時間45分。
続けて聴いてみると、それぞれの団体で本当に個性があり、全然違って聞こえます。
メッコーレ・クァルテットとナヴァラ・クァルテットはラズモフスキーを聴いた時は食指が動かなかったのですが、自由曲がそれぞれすごく印象的で、1曲聴いただけでは分からないものだと思いました。メッコーレは、チェロ以外が立ちでの演奏。自由曲のハイドンで、カデンツァを入れたり、かなり凝った感があり、賛否両論ありそうです。

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1階席の真ん中あたりに審査員の席が横一列に並んでおり、その後ろは、一般に無料で開放されています。小さい劇場ですが、ほぼ満席で、家族連れもちらほら見かけたのには驚きました。みんな静かに自然に聴いていて、コンクールが街に溶け込んでいるという感じです。

写真提供:渡辺和

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