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小学生のための
手紙から見る「モーツァルトってどんな人?」 第4回

2025年11月28日

イタリアのモーツァルトMozart_Verona.jpg

 モーツァルトの時代、音楽家たちのあこがれの国はイタリアでした。13さいから数年の間、モーツァルトもお父さんと2人でイタリアに3回旅行をしています。

 旅先でお父さんはたくさん手紙を書いています。旅の間に起こったことをおしゃべりしているかのようなお母さんあての手紙からは、仲良しでいつも話がつきなかった家族の姿が浮かんでくるようです。モーツァルトも、大きくなるにつれてお父さんの手紙に自分でも何か書くようになります。写真の手紙はお父さんとイタリア旅行中だった14さいの時のもの。お父さんからお母さんへの手紙の最後のページ(下の写真:右下部分)に、モーツァルトもお姉さんのナンネルあてのメッセージを書いています(すべてイタリア語で!)。お母さんとお姉さんの肖像画が旅先に届いたようでそのお礼のようです。当時は写真も電話もありませんし、何か月も離れて過ごすのは寂しかったのでしょうね。お父さんは「おまえたちはちょっと太ったみたいだね。でもちょっと離れれば目立たないし、満足しています!」、モーツァルトは「飛び上がってよろこんだ」と書いています。そして「ぼくの代わりにママの手に千回キスしてね、お姉さんには1000000回キスします」とも。手紙でキスをおくりあうのはヨーロッパの人の習慣ですが、モーツァルト家では手紙の度にどんどんキスが増えて、数えきれない数になっています!
 ちなみにお父さんのレオポルトはこの手紙では「1000回のキスをおくります」と書いていますが、半年ほど前の手紙では「キスをおくりますが1回だけです。おまえたちが手紙をくれないからです」なんて書いていますよ。今でも読まれている有名な『ヴァイオリン奏法』(ヴァイオリンの教科書)を書いた、まじめなイメージのお父さんレオポルトですが、家族に見せる顔はなかなかおちゃめなところもありますね。

LetterFromBologna.jpg

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトStaffblog_Mozart.pngのサムネイル画像
 幼い頃より、父・レオポルトより音楽教育を受け、5歳で作曲したとみられる作品が残されている。モーツァルト親子は何度もヨーロッパ各地へ旅行し、音楽の勉強もしながら、作曲した作品を上演していた。900曲以上の作品を残し、オペラ「フィガロの結婚」「魔笛」、交響曲「ジュピター」、ピアノ・ソナタ「トルコ行進曲」や、ピアノのための「きらきら星変奏曲」などが有名。

※これまでの「手紙から見る『モーツァルトってどんな人?』」 記事はこちら

トリトンアーツ通信vol.245(2025年12月・2026年1月号)の記事を再掲しました

※「ベートーヴェンってどんな人?」(全14回) 記事はこちら

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