活動動画 公開中!

スタッフBLOG トリトン・アーツ・ネットワークの公演活動やコミュニティ活動の最新情報をスタッフがお届けします。

「バボちゃん」が質問に答えます! Vol.5
“Let’s Ask Babo-chan!” - Radek Baborák Answers Your Questions
Q9. 「演奏を聴く」側のとき、どんなことを考えながら聴いていますか(17歳)
Q10. 楽器を吹いているときにもっと歌うにはどうすればいいですか(18歳)

2025年10月23日

11月22日(土)に第一生命ホールで行われるバボラーク・アンサンブル公演の〈U25券PR企画〉として、音楽を愛する若い世代のみなさんと、もっと音楽の素晴らしさを共有したい!という思いから実現した〈「バボちゃん」が質問に答えます!〉企画。25歳以下の皆さんから質問への回答、いよいよ最終回です。

Baborak_Interview062656.JPEG

Q9. バボちゃんは普段、「自分が演奏する」側のことも多いと思うのですが、オーケストラ、アンサンブル...などなど、「誰かの演奏を聴く」側のとき、どんなことを考えながら聴いていますか?(ゆういち 17歳)

A9. おっしゃるとおり、聴くより演奏する機会の方が多いですね。でもコンサートに行く時は純粋に楽しんで聴きますし、あまり批判的にはなりません。難曲を上手に演奏する人はそれだけで尊敬に値すると思います。私は主に、演奏家が曲に込めた歌心に耳を傾けます。その表現が力強く、演奏家の感情が伝わってきて、音も美しければ、聴いていてとても幸せな気持ちになりますし、細かい技術的な部分は気になりません。
コンサートで退屈するのは苦手です。音楽は退屈であってはいけないのですが、コントラストがないと退屈に感じてしまいます。でもだからといって、ただ楽しませるピエロの芸じゃダメなんです。コンサートにはどれも楽しみにして行きますよ!

Q9. I guess that Babo-chan usually has more opportunities to perform than to listen. When you do attend a concert, such as an orchestra or chamber music performance, what do you focus on or think about while listening?  Yuichi, age 17

A9. Yes, that's right. I play more than I listen. But when I go to a concert, I'm a great and not so critical listener. I admire anyone who can play a difficult piece nicely. Mostly I listen to the expression the musician puts into the song. If the expression is strong and the musician's expression is nice and she/he can play nice sounds, I'm very happy and I don't care about some little technical details.
I just don't like being bored at concerts. Music should not sound boring and be without contrasts. But again, it mustn't be just a clown performance. I look forward to every concert I go to!


Q10. 先生からよく楽器を吹いているときにもっと歌えと言われるのですが、自分は歌っているつもりでも他人には伝わらないみたいです。伝わるように歌うにはどうすればいいですか?(あき 18歳)

A10. 先生のおっしゃること、ごもっともです! ホルンは歌うように、そして本当に表情豊かに演奏しなくてはいけません。歌っていなければ、演奏する価値がないと言ってもいいくらいです。もちろん「どうやって歌うか」が問題で、そこが難しいところなのですが。歌手の真似をしてみてください。特に、美しく力強い声を持ち、それを自在に操れる歌手たちを真似するとよいでしょう。ただ単に強い音で歌う、弱い音で歌うだけでなく、すべての音を徐々に強くしたり、徐々に弱くしたり、つまり強弱を自在にコントロールするのです。ちなみに、私の先生はいつも「ヴィブラートをかけて、エスプレッシーヴォで(表情豊かに)歌いながら演奏しなさい」と言います。これは私たちチェコの伝統的なスタイルなのですが、チェコだけでなく世界中どこでも通用する「ホルンのあるべき響き」なのです。

Q10. My teacher often tells me to sing more when I play. I feel like I'm singing, but it doesn't seem to come across to others. How can I make my playing sound more expressive, like I'm really singing?  Aki, age 18

A10. Your teacher is absolutely right! The horn needs to be sung and played with real expressiveness. If it's not singing, it's not worth it of course how to do it is the question
 and it's also the hard part. We have to try to emulate the singers. And especially those singers who have a beautiful and strong voice and can work with it. It's not just about singing softly or strongly but also about amplifying and being able to diminish all those notes. Anyway, my teacher always tells me - you have to sing and play with vibrato and espressivo. This is our Czech school and not only in the Czech Republic but all over the world this is how horn should sound.

若い世代からの10の質問へのバボちゃんの答え、いかがでしたか?
ホルンに限らず楽器を演奏する時、また音楽を聴く時のヒントになるような貴重なお話ばかりでしたが、最後の2つの質問への答えで出てきた「歌う」ことの重要性は特に印象的でした。第7問のウォーミングアップについての答えにも「歌手のようにクレッシェンド、ディクレッシェンドしながら音階を」という話がありましたが、バボラークさんの魅力は、スーパーテクニックはもちろんなのですが、実はどんな時も歌うように演奏しているところ(それこそが超絶技巧!)にあるのかもしれません。
実際にラデク・バボラークさんの演奏を聴きたいと思ったら、ぜひ11月22日の公演へ!「ホルンにとって理想的」とバボちゃんお墨付きの第一生命ホールでお待ちしています。

■■■バボラーク・アンサンブル公演情報■■■
<ホルンの室内楽IV バボラーク・アンサンブル>
日時:2025年11月22日(土)14:00開演
会場:第一生命ホール
出演:ラデク・バボラーク(ホルン)
   ビクトール・テオドシエフ(ホルン)*
   バボラーク・アンサンブル[マルティナ・バチョヴァー/髙橋紘子(ヴァイオリン) カレル・ウンターミューラー(ヴィオラ) ハナ・バボラコヴァ(チェロ)]
曲目:テレマン:2つのホルンのための協奏曲 変ホ長調(ターフェルムジーク第3集より)*
   リスト(バボラーク編):悲しみのゴンドラ 第2稿
   ロバート・ハンセン(バボラーク編):弦楽と2本のホルンのための交響組曲 *
   ケリー・ターナー:ホルンと弦楽のためのソナタ
   ベートーヴェン:六重奏曲 変ホ長調 Op.81b*

※チケットのお申込み、詳しい公演情報はこちら

最近のブログ記事
タグ