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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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公演情報

室内楽の魅力
©Tetsuro Takai

ブラームス 第2回
~音楽家たちとの友情I

室内楽に最適な第一生命ホールで聴く新シリーズ。
ブラームスの室内楽の名曲を、その生涯を振り返りながらおおくりします。

人付き合いが苦手、だが一度心を許すと深く親交を温めたブラームス。ソナタ完成に助言したヨアヒム、作品を捧げたビューローなど、音楽家たちとの友情から生まれたいずれも名作ぞろいのヴァイオリン・ソナタを、全曲CDも絶賛された竹澤恭子が奏でる。

基本情報

日時 2016年3月19日(土) 14:00開演
会場 第一生命ホール
[座席図:第一生命ホール ウェブサイト
出演 竹澤恭子(ヴァイオリン)
エドアルド・ストラッビオリ(ピアノ)
曲目 ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78「雨の歌」
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108

<アンコール>
クララ・シューマン:3つのロマンスOp.22より 第1番アンダンテ・モルト
ブラームス:FAEソナタより 第3楽章スケルツォ
クライスラー:愛の悲しみ
チケット

S席¥5,000 A席¥4,500 B席¥3,500 ヤング¥1,500(小学生以上、25歳以下)
セット券S¥9,000〔第1・2回〕 第1回の詳細は こちら

一般発売:2015年6月16日(火)発売(発売初日のみ10:00~受付開始)

【チケットお取扱】
トリトンアーツ・チケットデスク
TEL:03-3532-5702(平日11:00~18:00)

チケットぴあ http://pia.jp/ ※PC/携帯/スマートフォン共通
セブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗

TEL:0570-02-9999〔Pコード:263-293〕(S・A・B席のみ取扱い)

東京文化会館チケットサービス(S・A・B席のみ取扱い)
TEL:03-5685-0650(10:00~19:00/休館日を除く)

※全席指定/税込み
※未就学児の入場はご遠慮頂いております。
※セット券は「第1回 カルミナ四重奏団&セバスティアン・マンツ」(2015年11月29日(日))とのセットです。
※やむを得ず、演奏曲目、曲順、出演者が変更になる場合がございます。予めご了承下さい。

プロフィール

竹澤恭子  Takezawa Kyoko  (ヴァイオリン)
1986年インディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールで圧倒的な優勝を飾り、以来国際的スターダムを昇り続けている。これまで、ニューヨーク・フィル、シカゴ響、ロンドン響、ロイヤル・コンセルトヘボウ管など世界の主要オーケストラと共演。また、アスペン、ルツェルン、カザルス、ラ・フォル・ジュルネといった世界的な音楽祭にも出演を重ね、メニューイン国際コンクール他、国際コンクールの審査員も数多く務める。国内でも、協奏曲、室内楽、リサイタルと幅広く活躍。CDは、RCAレッド・シールより多数リリース。使用楽器は、NPO法人イエロー・エンジェルよりアントニオ・ストラディヴァリウス、‘ヴィオッティ’(Viotti/1704年製)を貸与されている。1993年第3回出光賞受賞。パリ在住。
オフィシャル・ウェブサイト http://www.kyokotakezawa.com/
©Tetsuro Takai
エドアルド・ストラッビオリ  Edoardo Strabbioli  (ピアノ)
極めて多才な音楽家で、室内楽、ソロ、デュオ、教育者として活躍。カルロ・ヴィドゥッソに師事、ミラノ音楽院においてピアノ課程を修了。フランク・ペーター・ツィンマーマン、ピエール・アモイヤル、ショスタコーヴィチ弦楽四重奏団等、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ゲヴァントハウス管、ドレスデン国立歌劇場、チューリッヒ・トーンハレ等と共演。シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭やルートヴィヒスブルク城音楽祭等に参加。2002年竹澤恭子に招かれた最初の日本公演は高く賞賛された。ロンドンのウィグモア・ホールにおける竹澤恭子とのリサイタルはBBCラジオでライブ放送された。
ブラームスとの出会い


 私にとって作曲家ブラームスは、かけがえのない存在です。彼の音楽に本格的に取り組み、その魅力に惹きこまれていったのは、高校生の時でした。丁度思春期の私は自分の将来について悩み、音楽家になるとはどういうことなのかあれこれ考えを巡らせていました。その時、ブラームスのヴァイオリン協奏曲に始まり、ヴァイオリン・ソナタ、そして、交響曲と次々に彼の作品に挑み、極めつけは当時私がとても憧れておりました「東京チェンバーソロイスツ」との共演にて演奏させていただきました二つの弦楽六重奏曲との出会いがありました。その際の一つ一つのフレーズを練り上げていくような密度の濃いリハーサルの経験はブラームスの音楽を理解していく上で大きな手がかりとなり、その折の音楽エネルギー溢れる演奏は今でも私の心に響きわたっていますが、この体験は、さらに私をブラームスの虜にし、彼の室内楽作品の素晴らしさに開眼するきっかけにもなり、それからというもの、機会あらば積極的に彼の室内楽作品に取り組んでいったのです。彼の音楽は演奏すればするほど、私の心のひだに語りかけ染み渡り、その度に新たな発見を与えてくれて、それは深い森の中でさまよい歩きながらも、少しずつ道筋を見いだしていくような感覚であり、常に音楽家としての力量を試されているかのように厳しいものですが、そんな中、何かを見いだせた時には、ブラームスの音楽は、彼が微笑んでくれているかのように、心を温かく包み込み、この上ない幸福感を与えてくれるのです。

 この度共演いたしますエドアルド・ストラッビオリ氏は、幅広くダイナミックな表現と強い音楽エネルギーを兼ね備えたピアニストで、彼との最初の出会い、そして共演は1997年、それ以来の音楽パートナーであり、そして友人でもあり、長年にわたってこれまで幅広くさまざまな作曲家の作品を共演してまいりました。彼の音楽に取り組む姿勢はとても真摯で研究熱心であり、積み重ねていく音楽経験とともに常に前進し進化を続けるアーティストです。長年の共演の中で様々な作曲家について語り合い、お互いの特徴も熟知した上での、このブラームスの3つのソナタへの取り組みは、デュオとしての一つの集大成であり、非常に密度の濃いリハーサルを重ねてまいりました。ストラッビオリ氏の特にブラームスへの思い入れには計り知れないものがありますが、彼も私もお互いにブラームスの円熟期に書かれたこの3つのヴァイオリン・ソナタを宝物の様に大切にし、一生取り組んでいきたいと思っています。そんな彼との共演で、私たちの感じるブラームスの魅力を一つ一つの音、フレーズにのせてお伝えすることができたらと思っております。

竹澤恭子
≪新シリーズ 室内楽の魅力とは?≫

室内楽に適した第一生命ホールで、人生で一度は聴いておきたい室内楽の名曲を、作曲家ごとに紹介する新シリーズ「室内楽の魅力」がスタート。2015-2016年に取り上げるのはドイツ・ロマン派の巨匠ヨハネス・ブラームス(1833-1897)が残した室内楽の傑作の数々。同時代の音楽家たちと育んだ友情や若き日の恋を足掛かりに、その生涯を振り返る。  監修:有田栄(音楽学)

~2016年度の予定~
第3回 若き日の恋  [曲目]ブラームス:弦楽六重奏曲第1番 他
第4回 トゥーン湖畔の夏  [曲目]ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番 他
第5回 音楽家たちとの友情II  [曲目]ブラームス:ピアノ五重奏曲 他
協賛:第一生命保険株式会社
文化庁 平成27年度「劇場・音楽堂等活性化事業」