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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

第一生命ホール ロビーコンサート
室内楽アウトリーチセミナー
昨年の様子
室内楽アウトリーチセミナー

~室内楽アウトリーチセミナー講師と受講生による

講師と受講生が弦楽四重奏を組み、小学校でのアウトリーチを実践する「室内楽アウトリーチセミナー」。セミナー終了の3月には第一生命ホールロビーを開放して、「ロビーコンサート」を開催いたします。若手演奏家と講師による室内楽の演奏をお楽しみください。

基本情報

日時 2016年3月28日(月)11:45開場 12:15開演 13:45終演予定
出演 講師:松原勝也(ヴァイオリン)
セミナー受講生:羽子岡智美(ヴァイオリン) 市川友佳子(ヴィオラ) 和泉景子(チェロ)
ゲスト:柳瀬省太(ヴィオラ) 久良木夏海(チェロ)
概要 会場:第一生命ホール ロビー

[プログラム]
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番ハ長調Op.59-3「ラズモフスキー第3番」
ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調Op.18

■ 入場無料/未就学児の入場はご遠慮ください。
■ 来場者多数の場合は、入場をお断りさせて頂く場合がございます。


[お問い合わせ]
トリトンアーツ・チケットデスク
TEL:03-3532-5702(平日11:00~18:00)

文化庁 平成27年度「劇場・音楽堂等活性化事業」

レポート

実施会場:第一生命ホール ロビー
対象者:近隣の住民・在勤者、クラシック愛好家
人数:91名

年に一度の「第一生命ホールロビーコンサート」は室内楽アウトリーチセミナーの一環として、小学校アウトリーチだけでなく一般のお客さまを対象としたロビーコンサートに出演することで、受講生たちのアンサンブル能力を磨き、作品への理解と表現力の向上を目指すことを目的に実施しています。 

初めに、講師である松原勝也氏にセミナーについてインタビューをし、アウトリーチの様子などをお客様へお伝えしました。

■アウトリーチのレポートはこちら


1曲目は講師と受講生による弦楽四重奏で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」を演奏しました。受講生からは、「ただ楽譜を見て演奏するだけでなく、アウトリーチで子どもたちに伝えるために楽曲と深く向き合ったことで、より音楽への理解力や演奏する楽しみが増したと思います。」という声も聞かれました。

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次に、昨年度まで講師を務めてくださったヴィオラの柳瀬省太氏と2011年度のセミナー修了生で現在は山形交響楽団の団員であるチェロの久良木夏海さんをゲストに迎え、ブラームスの弦楽六重奏曲第1番を演奏しました。ロビーではホールと違って目と鼻の先で演奏を聴くことができるため、演奏者の熱気と熱心に聴いてくださるお客様の気持ちが一つに重なり、とても濃密な時間が流れているようでした。こういった体験も受講生たちにとっては貴重に経験になることでしょう。

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終了後のアンケートでも、若い演奏家の活躍に期待する声を多く聞くことができました。

<お客様の声より>
・松原さんの情熱が他の若い3人に伝染しているようで熱気溢れる演奏でした。ブラームスは柳瀬さんが加わったことで厚みが増して音楽の幅が広がりました。若い演奏家もがんばっている様子が頼もしくよいと思いました。これらの活動は素晴らしいと思います。ぜひ続けてください。
・曲目のよさに惹かれて2時間かけて来ました。来た甲斐がありました。期待以上の演奏でした。子どもたちにもこれからもぜひ本物を。

(トリトンアーツスタッフ)

プロフィール

松原勝也  Matsubara Katsuya(ヴァイオリン)講師
東京藝術大学在学中に安宅賞受賞。ティボール・ヴァルガ国際コンクール、クライスラー国際コンクール等で上位入賞。1989年~98年新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターを務める。ソリストとして新日本フィル、東京フィル、東響などと共演。バッハから現代までを俯瞰的視野でとらえた無伴奏リサイタルシリーズ、山下洋輔、渡辺香津美などジャズミュージシャンとのコラボレーション、新曲初演、武満徹室内楽作品全曲演奏、ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏など、多彩な演奏活動は高い評価を受けている。2001年よりNPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール主催の若い演奏家のための弦楽セミナー《アドヴェントセミナー&クリスマスコンサート》を、2011年より《室内楽アウトリーチセミナー》をプロデュース。第17回中島健蔵音楽賞、第55回文化庁芸術祭新人賞受賞。静岡AOIレジデンスクヮルテットメンバー、長崎OMURA室内合奏団アーティステックアドヴァイサー、霧島国際音楽祭講師、東京藝術大学音楽学部教授。
羽子岡智美  Haneoka Tomomi(ヴァイオリン)受講生
5歳よりヴァイオリンを始める。日本クラシック音楽コンクール全国大会入選。全日本ジュニアクラシック音楽コンクール第3位(最高位)。これまでに、イヴリー・ギトリス、ウェルナー・ヒンク、ミハイル・ヴァイマン各氏等のマスタークラスを受講。桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部卒業。同研究科在籍。これまでにヴァイオリンを曽根マリ、木野雅之、久保田巧の各氏に、また室内楽を徳永二男、藤原浜雄、北本秀樹、毛利伯郎の各氏に師事。
市川友佳子  Ichikawa Yukako(ヴィオラ)受講生
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学ヴァイオリン専攻卒業。第12回みえ音楽コンクール第1位、併せて岡田文化財団賞受賞。第12回JILA音楽コンクール第3位。第44回浦安シティオーケストラ定期演奏会にてソリストを務める。ヴィオラにおいて、第22回市川市新人演奏家コンクール優秀賞。ヴィオラスペースVol.23にて今井信子氏の公開レッスンを受講。室内楽において、第4回ブルクハルト国際音楽コンクール第2位、第5回蓼科音楽コンクール第1位。現在、公益信託松尾金藏記念奨学基金を得て、東京藝術大学大学院音楽研究科音楽教育ヴィオラ専攻に在籍し、ヴィオラを大野かおる、川崎和憲の両氏に師事。
和泉景子  Izumi Keiko(チェロ)受講生
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学を卒業。第6回泉の森ジュニアチェロコンクール銅賞。2009年、NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール主催の若い演奏家のための弦楽セミナー《アドヴェントセミナー&クリスマスコンサート》、13年、《室内楽アウトリーチセミナー》を受講。これまでにチェロを渋谷陽子、高橋純子、宮城健、山崎伸子の各氏に師事。
柳瀬省太  Yanase Shota(ヴィオラ)ゲスト
東京藝術大学音楽学部、桐朋学園ソリスト・ディプロマコースに学ぶ。第52回ジュネーヴ国際音楽コンクールディプロマ賞。第1回淡路島しづかホールヴィオラコンクール第1位。2002年、文化庁芸術家在外派遣研修生としてイタリア・パドヴァに留学。マリオ・ブルネオ主宰のオーケストラ・ダルキ・イタリアーナで活躍。04年、シュトゥットガルト州立歌劇場管弦楽団に入団。09年帰国、神奈川フィル首席奏者を経て、14年4月、読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者に就任。ストリングクァルテットARCO、アルカスクァルテット、サイトウキネンオーケストラのメンバー。室内楽シリーズ、コンチェルトの共演、リサイタルなどで活躍。2011年から2014年《室内楽アウトリーチセミナー》講師。
久良木夏海  Kuraki Natsumi(チェロ)ゲスト
6歳より故・井上頼豊氏の元でチェロを始め、9歳より苅田雅治、長谷川陽子の両氏に師事。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学卒業。在学中、チェロを山崎伸子氏に師事。桐朋学園オーケストラアカデミー研修課程修了。2007年、NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール主催の若い演奏家のための弦楽セミナー《アドヴェントセミナー&クリスマスコンサート》、11年、《室内楽アウトリーチセミナー》を受講。PMFオーケストラ、アフィニス夏の音楽祭、他国内外多くの音楽祭やセミナーに参加。現在山形交響楽団チェロ奏者。オーケストラのみならず、室内楽やソロリサイタルなど幅広く活動中。
©Shigeto Imura