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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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アーティスト・インタビュー

クァルテット・エクセルシオ 大萩康司

クァルテット・エクセルシオ~Quartet+(プラス)~
共演:大萩康司(ギター)

クァルテット・エクセルシオのシリーズ、Quartet+(クァルテット・プラス)3回目となる1月の公演では、ギターの大萩康司さんをお迎えします。

Quartet+(クァルテット・プラス)、大萩康司さん(ギター)を迎え

クァルテット・エクセルシオ4名のみなさんにお話しを伺いました

6月に大萩さんと初共演されましたが、いかがでしたか?

吉田 本当に楽しかったです。謙虚で、お人柄も素晴らしい方で。
山田 とても繊細な音を出す方という印象です。
西野 アンサンブルとしては、4人だけの時とは音の聴こえ方が違い、慣れるまで苦労しましたが、大萩さんはいつもアンテナを広く張っていてすごいと思いました。
大友 難曲「黒の星座」をやりたくて、共演できる方を探していました。

「黒の星座」は以前、第一生命ホールでも弦楽四重奏版を演奏していただいていますね。

大友 ギター五重奏を大阪室内楽コンクールの課題曲として改編したのが弦楽四重奏版です。我々がコンクールで演奏したのは1996年で、ほぼ結成のころ。たまたま友達からギター五重奏がオリジナルだと聞き、録音を貸してもらって聴いてみたら、これはいいと。CDは出ていますが、その後、誰も演奏していないようで、あまり知られていないのですが。
山田 楽譜も出版されていなく、自筆譜を日本近代音楽館からお借りしました。
西野 弦楽四重奏版は何度も弾いて、魅力がつまっていて、素晴らしい曲だと思っていましたから、ギターと演奏するとどうなるのだろうという期待はすごくありますね。

他にボッケリーニとグラナドスを共演、前半は弦楽四重奏です。

山田 グラナドスはもともとピアノ曲ですが、この編成になると面白い音がたくさんあり、楽しい雰囲気がより伝わるかなと。
大友 大萩さんのギターの見せ場ですね。
西野 でもボッケリーニではチェロが大活躍で、最初から最後まで「大友肇さんのための曲」みたいなものなんですよ(笑)。
大友 前半のヴォルフとシューマンは弦楽四重奏での演奏です。あらためて見ると、様々な時代の色々な国の曲があって、おもしろいプログラムですね。
西野 1つの公演で、色々なテイストが楽しめます。めずらしいプログラム。
吉田 いつも4人でやっているので、ゲストの方が入ると新しい風が入るような感じで新鮮ですね。


大萩康司さんにお話しを伺いました

クァルテット・エクセルシオと共演された時の印象を教えていただけますか。

以前から演奏を聴かせていただいていましたが、アンサンブル力の高さに鳥肌が立ちました。特に曲によってどこに焦点を置くのかよく考えられ、また高音から低音までのバランスがとっても心地良い。共演できることが幸せでした。リハーサルから一貫して和やかに、しかし要点を外すことなく本番に向けて調整できたことが、舞台での安心感をもたらし、外から来た私も何の不安もなく取り組めました。

今回のプログラムに対する意気込みをお聞かせ頂けますか。

「黒の星座」は、CD「三善晃:ギターのための作品」を制作するにあたってギタリスト芳志戸幹雄氏の委嘱により作曲されたものです。作曲者が演奏家の個性を知った上での音響を頭の中に描いて作っていると思うので、楽譜を読みながらそれを想像して創り上げていきたいと思っています。なかなか演奏される機会の少ない曲でもあり、貴重な機会を与えていただいたことに感謝しています。

第一生命ホールの印象をお聞かせ頂けますか。

とっても自然な響きだった事を覚えています。クリアに聞こえるので、聴いている方にとってはより臨場感を楽しんでいただけるかと思います。演奏家にとっては音の隅々までのコントロールを要求される、レベルの高いホールです。ブラジルの鬼才、エグベルト・ジスモンチが来日した際にも第一生命ホールで聴きました。演奏者を間近に聴くことの出来る素晴らしいホールだと思います。