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ボルドー国際弦楽四重奏コンクール2016レポート 第2回
アキロンQ、シューマンQをまとめて聴く!

2017年5月13日

若手クァルテットの登竜門、ボルドー国際弦楽四重奏コンクール(以下ボルドーコンクール)、昨年2016年の第8回コンクールは、5月2日から8日にかけて開催されました。

コンクールは、主会場であるホール「オディトリウム(auditorium)」で1週間にわたって行われます。5月2日から4日にかけて第1次予選、5日6日が第2次予選、7日に決勝があり、8日最終日の日曜日には受賞団体によるコンサートがあります。

コンクールはホールの中で午前中と午後に行われるのですが、夜は......

街のあちこちの会場で、志願した団体によるミニコンサートが開かれます。

ある晩はこんな会場で...

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またある晩はこんな会場で...

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それどころか、ある日はコンクール関係者みんなで大型バスに乗り、ブドウ畑の中を走りに走って...

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シャトーに到着。

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なんとこのワイン蔵の中で、樽といっしょにコンサートを鑑賞するという貴重な体験もさせていただきました。ワインもおいしくなるのでしょうね......?

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コンクールは第1次予選から決勝まで無料で、ボルドーや近隣に住む人たちが集まって聴いているのですが、なんと、これらの夜のコンサートの方は有料なのです。小さな会場は8ユーロですが、シャトーでワインとともに聴くコンサートは20ユーロ!(ちなみに、コンクール最終日の受賞者コンサートは15ユーロ。)
それでも、コンクール会場で見かける方たちが、どこのコンサート会場にもちゃんと来ていらっしゃるんですね。ワイン蔵や、すてきな邸宅の中で聴くコンサートは、また雰囲気がよくて、わくわくします。会場によっては、ワインやカナッペなどのおつまみが出ることもあって、音楽を聴いた後ワイン片手に沈んでいく夕日を見つめていると、幸せってこういうことかしら......という気持ちにもなるんですね。

日本のホールで聴くコンサートは、終演後急いで満員電車に乗って、となんだかせわしなく余韻を味わう時間もないのですが、こういう体験をしたら、間違いなく誰もがコンサート好きになってしまうのではないかと思いました。

やはりボルドーコンクールにワインは欠かせないのでした。

第3回に続く・・・。(たな)

2016年ボルドー国際弦楽四重奏コンクール優勝ツアー
アキロン・クァルテット
日時:2017年6月4日(日)14:00開演
出演:アキロン・クァルテット[エムリン・コンセ/エリーズ・ドゥ=ベンドゥラック(ヴァイオリン) ルイーズ・デジャルダン(ヴィオラ) ルーシー・メァカット(チェロ)]
演奏プログラム:
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第5番 ヘ長調 K158
デュティユー:弦楽四重奏曲 「夜はかくの如し」
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 K159
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10

■公演詳細は こちら
■インタビューは こちら

シューマン・クァルテットI
日時:2017年6月10日(土)14:00開演
出演:シューマン・クァルテット[エリック・シューマン(第1ヴァイオリン) ケン・シューマン(第2ヴァイオリン) リザ・ランダル(ヴィオラ) マーク・シューマン(チェロ)]
演奏プログラム:
ハイドン:弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.76-4 Hob.III-78 「日の出」
バルトーク:弦楽四重奏曲 第2番Op.17 Sz.67 BB75
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 Op.59-1 「ラズモフスキー第1番」
■公演詳細は こちら
■インタビューは こちら

シューマン・クァルテットII
日時:2017年6月17日(土)14:00開演
出演:シューマン・クァルテット[エリック・シューマン(第1ヴァイオリン) ケン・シューマン(第2ヴァイオリン) リザ・ランダル(ヴィオラ) マーク・シューマン(チェロ)]
演奏プログラム:
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第23番 ヘ長調 K590 「プロイセン王第3番」
武満徹:ランドスケープ I (1960)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 Op.130
■公演詳細は こちら
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