いよいよ開催間近の「仲道郁代のモーツァルトII」。
1世紀半以上の長い間に進化をし続けたフォルテピアノからは、現代のピアノとはどのように違った音が聴けるのでしょうか？
「モーツァルトの時代のフォルテピアノは、現代のピアノとは別の楽器なのではないかというくらい、発音形態も違いますし、楽器の構造も違います。今の楽器で演奏していると、ピンとこない時があるのですが、当時の楽器で弾くと、なるほどと思える事がいっぱいあるんですよ。
例えば、スタッカートの記号ひとつとってみても、今の楽器のスタッカートと思って弾くと、本来モーツァルトが思っていたものと違うニュアンスを探してしまう恐れがあるんですよね。そういったところは、当時の楽器を触ることで、探検ができ、とても興味深いのです。」（仲道郁代）
楽器が違えば、音も違う。作曲した当時の楽器を想定して書かれた音楽は、今の楽器で同じように弾いてしまっては表現できない事もあるとは、本当にその通りですね。
モーツァルト研究にも熱心に取り組んでいらっしゃる仲道郁代さんの、モーツァルトに対する想いが、たくさん詰まった公演になりそうです。
モーツァルトの時代に想いを馳せて、実際の演奏をお楽しみください。
仲道さんがシュタインについて語ったインタビューは こちら
音楽のある週末 第19回
仲道郁代のモーツァルトII
～フォルテピアノと現代のピアノの聴き比べ
日時：7月5日（土）14:00開演
会場：第一生命ホール
出演：仲道郁代（ピアノ／フォルテピアノ）
曲目：フランスの歌「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲ハ長調K265（きらきら星変奏曲）
ピアノ・ソナタ第11番イ長調トルコ行進曲K331
ロンド イ短調K511
ピアノ・ソナタ第8番イ短調K310
ロンド ニ長調K485
幻想曲ニ短調K397
ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調K281
料金：S席￥5,000 A席￥4,500 B席￥3,500
ヤング￥1,500（小学生以上、25歳以下）
公演詳細は こちら
