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仲道郁代のモーツァルトII
~フォルテピアノと現代ピアノの聴き比べ
よりお楽しみいただくために vol.2

2014年6月13日
「仲道郁代のモーツァルトII」で演奏されるモーツァルトの時代の楽器、フォルテピアノについてご紹介しています。
フォルテピアノは1700年代初めに発明されて以来、約1世紀半以上ものあいだ、進化・発展をとげた楽器。同じフォルテピアノでも、時代によって性能や個性が大きく異なります。今回の公演で使用するのは、フォルテピアノの中でも、1790年にシュタインという製作家によって作られたもの(ですから『シュタイン』と呼ばれます)。
モーツァルトとシュタインとの出会いはどんなだったのでしょうか?

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「モーツァルトは子どもの頃から、鍵盤楽器としてはチェンバロを弾く事が多かったと思います。もちろんフォルテピアノも弾いてはいたでしょうが。
それが、1777年にザルツブルクからミュンヘン、マンハイムを経由してパリへ行く旅の途中で立ち寄ったアウグスブルクにシュタインの工房があり、そのフォルテピアノに出会うのです。ダンパーはピタッとはまり、タッチも揃っていて、なんと性能の良い、素晴らしいピアノなのだろうと感動し、『お父さん、すごい楽器がある。素晴らしい楽器だ。』と、父レオポルトに宛てた手紙が残っているほど。
モーツァルトのピアノ・ソナタ第1番から第6番は、明らかに良いフォルテピアノに出会った喜びで書かれている曲たちです。〈フォルテ〉、〈ピアノ〉とたくさんの指示が書いてあります。その楽器の性能で表現の幅が増えてきたことによる喜びとともに、こういう風に表現をしたいという欲求の表れだと思うのです。」(仲道郁代)
一般的にチェンバロで表現しにくかった強弱が、シュタインでは思うように出せる、という喜びが伝わってくるようですね。
モーツァルトがすぐに気にいったという楽器、どんな音色がするのでしょうか?
仲道さんがシュタインについて語ったインタビューは こちら

楽器の話
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音楽のある週末 第19回
仲道郁代のモーツァルトII
~フォルテピアノと現代のピアノの聴き比べ
日時:7月5日(土)14:00開演
会場:第一生命ホール
出演:仲道郁代(ピアノ/フォルテピアノ)
曲目:フランスの歌「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲ハ長調K265(きらきら星変奏曲)
 ピアノ・ソナタ第11番イ長調トルコ行進曲K331
 ロンド イ短調K511
 ピアノ・ソナタ第8番イ短調K310
 ロンド ニ長調K485
 幻想曲ニ短調K397
 ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調K281
料金:S席¥5,000 A席¥4,500 B席¥3,500
 ヤング¥1,500(小学生以上、25歳以下)

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公演詳細は こちら
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